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日本、朝鮮半島緊張ムード造成をますます露骨化

登録:2017-04-21 22:35 修正:2017-04-22 06:40
在韓邦人の有事移動計画検討 
日本が攻撃を受けた場合の待避方法を案内 
自衛隊護衛艦、朝鮮半島周辺海域に向け出港も
カールビンソン号空母戦団//ハンギョレ新聞社

 日本政府による朝鮮半島緊張ムード造成がますます加速している。

 毎日新聞は21日、武力衝突の際に日本政府が在韓邦人の待避方法に対する具体的検討に入ったと報道した。この新聞は先ず、米軍が北朝鮮を先制攻撃する場合には在韓アメリカ人を待避させると見て、これに合わせて日本人を航空便で避難させるという内容が対策に入っていると報道した。このために民間航空機の運航回数を増やし、それでも足りなければ自衛隊の派遣も検討するということだ。また、北朝鮮が韓国を先に攻撃すれば、日本人に韓国政府の指定する避難所に72時間避難することを勧告するという内容もあると報道した。攻撃が続き韓国の首都圏が安全でないと判断されれば、日本人を韓国南部に移動させた後、船で九州や中国地方に移動させるという具体的計画まで立てたという。

 日本政府はこの日、北朝鮮が日本をミサイルで攻撃した場合の待避方法も大々的に広報した。菅義偉官房長官は定例ブリーフィングで「北朝鮮の弾道ミサイルが日本に落ちる可能性に備えて、日本政府は全国警報システムのJアラート(J-alert)を使っている」として「Jアラートで緊急情報が伝えられる場合、国民が自身を守るためにしなければならない行動を整理して内閣官房のホームページに上げた」と話した。

 韓国に滞在中の日本人は、旅行客まで含めて約6万人で、在韓米国人20万人の約4分1の水準だ。米国は日本とは異なり在韓米国人の待避計画を発表したりはしていない。日本のメディアは、韓国が日本人待避のための自衛隊投入に非協調的だという報道も続けている。

 安倍晋三首相は前日、朝鮮半島の危機状況が北朝鮮に拉致された日本人の救出に良い機会という意見に賛成すると述べた。産経新聞は、安倍首相が拉致問題に対する超党派議員の集いで「北朝鮮情勢の緊張が高まっている今が逆に機会だ」という意見が出たという話を聞いて「その意見に賛成する」と話したと伝えた。

 日本の軍事的動きも強まっている。海上自衛隊は21日、護衛艦2隻を佐世保港から朝鮮半島周辺海域に向け出港させた。日本の防衛省は、米軍の航空母艦カールビンソン号との共同訓練を検討していると明らかにしたが、訓練海域と日程は調整中とし明らかにしなかった。産経新聞は、自民党が北朝鮮の弾道ミサイル発射施設に対するサイバー攻撃能力を自衛隊に付与する内容を中期防衛力整備計画に含めるよう政府に提案することにしたと伝えた。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/791742.html 韓国語原文入力:2017-04-21 17:17
訳J.S(1217字)

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