バラク・オバマ米大統領が27日に広島を訪問する予定だと、日本政府が10日に発表した。米国ホワイトハウスもオバマ大統領が今月21〜28日、ベトナムと日本を訪問した際に、安倍晋三首相と共に原子爆弾被爆地の広島を訪問すると発表した。
オバマ大統領の広島訪問は、1945年8月に原爆が投下されて以来71年ぶりのことで、現職の米大統領として初めて行われる。ホワイトハウスは、オバマ大統領の広島訪問が「核兵器のない世界の平和と安全を追求する私たち(米国)の継続的な努力を特に強調する意味がある」と明らかにした。
オバマ大統領は就任1年目の2009年に日本を訪問した際、「広島と長崎の記憶は、世界中の人々の心の中に刻まれており、私の任期中のある時点で、その都市を訪問することができれば光栄である」と述べた。日本も長い間、オバマ大統領の広島訪問に力を入れてきた。オバマ大統領も今月26〜27日に三重県の伊勢志摩で開かれる予定の主要7カ国(G7)首脳会議に出席をきっかけに広島を訪問する案を検討してきた。
しかし、オバマ大統領が広島を訪問しても、原爆投下について謝罪はしないものと見られる。米国の保守陣営は、オバマ大統領の訪問が原爆投下に対する謝罪として捉えられることに懸念を示してきた。ホワイトハウスのジョシュ・アーネスト報道官も、今月2日のブリーフィングで「オバマ大統領が日本に謝罪すべきだと思うか」という質問に対し、 「いいえ。大統領はそうとは思っていない」と答え、広島を訪問しても、謝罪はしない意向を示した。このため、オバマ大統領は、広島を訪問して被爆犠牲者を追悼し、核兵器の危険性について警戒心を呼び掛けるものと見られる。
これに先立ち、ジョン・ケリー米国務長官が日本で開かれた主要7カ国外相会議に出席した際に、広島平和記念公園を訪れ、慰霊碑に献花した。しかし米国政府は、ケリー長官の訪問が謝罪を目的とした訪問ではないと強調した。
韓国語原文入力:2016-05-10 22:07