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米国、中国牽制のため南シナ海に「無人潜水艇」配置計画

登録:2016-04-18 22:41 修正:2016-04-19 05:13
カーター米国防長官「来年80億ドル投入し潜水艦戦力確保」
米国防総省傘下の防衛高等研究計画局(DARPA)が最近公開した深海の敵潜水艦を追跡した無人艦「Sea Hunter」のプロトタイプ//ハンギョレ新聞社

 

 米国の南シナ海「無人潜水艇」配置計画が浮上した。 フィリピンなどこの地域の国家と南シナ海領有権紛争を続ける中国を牽制するための措置だ。

 英紙フィナンシャル・タイムズは17日、「アシュトン・カーター米国防長官が米国のアジア軍事戦略および南シナ海での無人潜水艇の潜在的使用について特別に言及した」と報じた。同紙はこれと関連して、カーター長官が15日、南シナ海上の航空母艦ジョン ・ステニス号を訪れ「潜水艦投資には有人潜水艦以外に浅い海で作戦を遂行できる多様な大きさと搭載能力の新型無人潜水艇が含まれる」と話したと伝えた。

 西太平洋で米国と中国の軍事競争が熾烈になる中、潜水艦は米国の核心戦力の一つになった。 中国の莫大なミサイル投資は、この地域で米国地上軍と海上艦艇にとって脅威になっている。 カーター長官は「来年に80億ドルの予算を投じて世界で最も致命的で一歩進んだ潜水艦および対潜水艦戦力を確保する」と明らかにした。 米国の政策研究機関「新アメリカ安全保障センター(CNAS)」のショーン・ブリムリー副所長は「いつか南シナ海で衝突が起きる場合、中国が米国の(軍事)力量を推計できなくするだろう」とし「中国の挑発行為を抑制する効果になる」と分析した。

 米国の無人潜水艇開発は極秘裏に推進されてきたが、6カ月前からは米当局者が公然と無人潜水艇開発プログラムに言及してきた。 米海軍は昨秋、全長約3メートルの半自動潜水艇を公開し、今夏に初めての航行が予定されている。 現在開発中の無人潜水艇の一部は2020年以前に配備されるものと展望され、1回で30日間作動できる。 捜索と救助用だったこれまでの無人潜水艇とは異なり、相当な自律性を持って究極的には魚雷などの武器を搭載することになるものと見られる。

 小型潜水艇は、大型潜水艇を捕捉するために開発された既存の水中音響装置では探知が難しい。 それだけに発見されずに敵の港湾に入ることが可能になる。 フィナンシャル・タイムズは「米国防総省傘下の防衛高等研究計画局(DARPA)が無人潜水艇などを海底に数年間隠しておき、必要な時に作動させるプログラムを試験中であり、小型魚のような形の偵察ドローンも開発している」と伝えた。 現在は無人潜水艇が最大限長く作動できるよう十分な電力を供給することがカギだ。

チョン・ジョンユン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/740264.html 韓国語原文入力:2016-04-18 20:04
訳J.S(1176字)

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