登録 : 2016.02.10 23:49 修正 : 2016.02.11 06:41

韓国の民意無視する米国

京都府北端にある京丹後市経ヶ岬に設置されている米軍のXバンドレーダー(AN/TPY2)基地全景。レーダーは北朝鮮のミサイルの動きを捉えるため海岸側の北方に向かって設置されている。レーダーは濃い緑色の建物の裏側に設置されている=キル・ユンヒョン特派員//ハンギョレ新聞社

強い電磁波に低周波騒音
レーダー前5.5キロメートル
「広い開放地」が必須
周辺6キロメートルは飛行禁止区域
日本海沿岸設置も2年かけて説得
韓国は内陸…地域住民との軋轢不可避

 韓米両国が7日、高高度防衛ミサイル(THAAD)の朝鮮半島配備に対する公式協議を始めると明らかにした直後、米国政府は「早急な配備がなされるよう願う」と明らかにした。 THAADの迅速配備を要求する米国の催促に勝てず、対中国関係に対する慎重な外交的考慮はもちろん、配備候補地の住民たちの意見集約もせずに拙速に事が推進されるのではと憂慮される。

 米国防総省のピーター・クック報道官は8日(現地時間)、定例ブリーフィングで朝鮮半島内の在韓米軍のTHAAD配備と関連して「両国間協議が数日内に始まるだろう。我々はこれ(THAAD配備)が速かになされることを期待する」と話した。 匿名の米国防総省関係者はさらに一歩踏み出し、AFP通信に「決定が下されれば1~2週間以内に配備は可能」と断言した。

 しかし、日本でTHAAD運用に必要なXバンドレーダー(AN/TPY2)を設置した経過を見れば、この問題は綿密に地域住民たちの意見を集約しなければならない非常に困難な問題であることがわかる。 Xバンドレーダーが放つ強い電磁波によって、周辺地域住民たちの健康・環境被害が予想されるうえに、発電機から出る低周波騒音が住民たちの生活に直接的影響を及ぼすためだ。

 京都の経ヶ岬に設置されたXバンドレーダーの場合、米日政府間で2013年2月に設置方針が決まった後、実際にレーダーが稼動するまでには2年近い時間がかかった。 その期間、日本政府は敷地選定、土地購入、住民意見集約、騒音防止など対策準備などのために多くの住民説明会を開き、該当地方自治体に補助金も支給した。 それでも現地住民たちの反対運動は続いている。

 韓国も住民意見集約など正常な行政手順を踏む場合、日本より多くの時間がかかると見込まれる。 北朝鮮に向けて海岸方向に設置された日本のレーダーとは異なり、韓国で北朝鮮に向けるには内陸である北側に向けなければならないためだ。 そのためにはレーダー前面の5.5キロメートルに及ぶ地域に「広い開放地」が確保されなければならず、周辺6キロメートル以内には飛行禁止区域も設定される。 この地域に住んでいる住民の土地買収、移住にともなう少なからぬ社会的軋轢が避けられないものと見られる。

東京/キル・ユンヒョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-02-10 19:27数丁:2016-02-10 21:58
http://www.hani.co.kr/arti/international/japan/729785.html 訳J.S(1174字)

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