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ラッセル米国務省次官補「韓米首脳会談でのTHAAD協議は期待していない」

登録:2015-05-22 23:55 修正:2015-05-23 06:22
 ワシントン外信記者クラブで会見
 「首脳間協議の前に実務協議が必要」
 下半期から本格協議の可能性
ダニエル・ラッセル米国国務省東アジア・太平洋次官補 //ハンギョレ新聞社

 ダニエル・ラッセル米国国務省東アジア・太平洋次官補は21日(現地時間)、「来月中旬に予想される韓米首脳会談で、地上配備型迎撃システムの高高度防衛ミサイル(THAAD)朝鮮半島配備問題が議論されることを期待していない」と述べた。

 ラッセル次官補はこの日、ワシントン外信記者クラブで開かれた記者会見で、「一般的にTHAADと同じ種類の特定の防御の問題は、首脳間で協議・決定する前に、実務級で議論する必要がある」とし「私たちは、THAAD配備のための両政府間の協議を開始していない状態」だと述べた。

 この発言は、米国が今回の首脳会談でTHAAD配備問題を正式な議題として取り上げない意向を明らかにしたものと解釈される。ワシントン外交街では今年の下半期から協議が本格化する可能性があると見ている。

 ラッセル次官補は、ジョン・ケリー国務長官が最近韓国を訪れた際、「THAAD配備の検討をしている」と発言したことについて、「米国内で議論しているということが、韓米間で議論されているかのように誤って解釈され報道された」と述べた。

 一方、政府当局者はこの日、ワシントン特派員との懇談会で、最近米国の高位級当局者たちがTHAAD配備の可能性について相次いで言及していることについて、韓国政府が主張している、いわゆる「3 NO」(要求・協議・決定なし)政策の範囲内にあるものだとし、問題にするほどの発言ではないという安易な態度を見せた。

 この当局者は、このような発言が、結局韓国を遠回しで圧迫しようとするのではないかという質問に「『3 NO』の範囲内にある」とし「米国内で検討しており、韓国も検討中のようだ。ある段階になったら、一度協議しなければならないという話」だと述べた。

 この当局者は、フランク・ローズ国務省次官補のTHAAD「永久配備」発言が韓国国民を混乱させる外交的な欠礼ではないかという質問に対し、「この問題に直接関与していない人が学術会議に出て話したもので、話しをしていると自分が意図しなかったことを話すこともある。これを欠礼として問題を提起するのが果たしていいことなのか、考えてみる必要がある問題だ」と述べた。しかし、この発言は、当時のローズ次官補が準備してきた基調講演に含まれており、米国国務省はこれをマスコミに配布までした。

ワシントン/パク・ヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-05-22 19:24

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/692504.html  訳H.J

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