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中ロが日本の歴史歪曲で緊密に対応

登録:2015-04-03 00:34 修正:2015-04-03 08:00
習近平中国国家主席とウラジミール・プーチンロシア大統領。//ハンギョレ新聞社

 習近平(シー・チンピン)中国国家主席の就任以来、蜜月関係を続けてきた中国とロシアが、第二次世界大戦終戦70周年記念行事と日本の歴史認識に対する批判をめぐり緊密に協力している。

 中国官営の環球時報は1日、アンドレイ・デニソフ駐中ロシア大使が北京で開かれた第二次大戦終戦関連会議で「習近平中国国家主席は(5月ロシアのモスクワで開かれる)第二次世界大戦対ドイツ勝戦70周年記念行事の主賓」と話したと報じた。駐中ロシア大使館側は「ロシアと中国は特殊な関係にある。 習主席が行事に参加すれば、当然特別待遇を受けるだろう」と述べた。

 ロシア側は今回の勝戦記念行事に習主席の他にも朴槿恵(パク・クネ)大統領、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党第1書記など、主な関連国首脳を招請した。 中国は先月、習主席の側近である栗戰書(リイ・ジャンシュウ)中央弁公庁主任をロシアに送り、ロシア訪問日程を調整したと伝えられている。 駐中ロシア大使館側はまた、5月の戦勝行事に合わせて「第二次世界大戦中、ソ連戦線に参戦した中国軍老兵40人に記念メダルを授与する」ことを発表した。 中国にはソ連戦線に参戦した老兵が60人ほど生存している。

 ロシア側は日本の歴史認識に対する批判にも乗り出した。中国が9月北京で開く予定の抗日および世界反ファシスト戦争勝利70周年行事に呼応しようとするものと見られる。駐中ロシア大使館側は「中ロ両国が共に日本軍と戦った歴史を記念するために、『満洲里-共同の勝利』という展示会も開く予定だ」と明らかにした。満洲里は中国内モンゴル自治区にある中ロ国境の都市で、第二次世界大戦当時、日本軍との戦闘が繰り広げられた場所だ。デニソフ大使は「中ロ両国人民は第二次世界大戦の勝利のため非常に大きな代価を払った」として「歴史を自分勝手に解釈したり、歪曲するのを黙示できない」と日本に照準を合わせた。ロシアのメディアは「中露が第二次世界大戦勝利70周年と関連し、60ほどの共同行事を準備している」と報じた。

 習主席とウラジミール・プーチン ロシア大統領は昨年だけで4回の会合を開き、経済、軍事、外交などの分野で緊密に協力している。

北京/ソン・ヨンチョル特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-04-02 20:15

http://hani.co.kr/arti/international/china/685257.html  訳H.J

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