本文に移動

中国外交部長「中朝首脳会議は互いの都合のよい時に」

登録:2015-03-08 21:29 修正:2015-03-09 07:19
王毅中国外交部長 //ハンギョレ新聞社

 王毅(ワン・イー)中国外交部長が8日、中朝首会談について「双方が都合のよい時期を見つけなければならない」と述べた。

 全国人民代表大会(全人代)開幕四日目のこの日、北京で開かられた中国の外交政策と対外関係関連の記者会見で「中朝の指導者間の会合が今年中に行われることになるのか」という取材陣の質問に対し「中国と北朝鮮は良い友邦であり、中国人は信義と情を大切にする。中国は伝統的な中朝友好関係を重視しており、関係の発展のために努めている」とし「基礎が堅固な中朝関係は一時的な事件に一喜一憂する影響を受けない。両国の指導者の会合については双方が都合のよい時期を見つけなければならない」と答えた。

 王部長の答えは、中国の既存の態度を原則的な線で明らかにしたものという解釈が多い。ある北京の外交筋は「王部長の発言はいつもの中国の態度をそのまま述べたもの」だとし「現在、中朝首脳会談と関連して両国間の高位級の交流はない状態」だと話した。彼は「中朝首脳間の会合の準備が進められているとか、雰囲気が高まっている状況ではなく、近いうちに首脳間の会合の可能性は高くないようだ」と付け加えた。別の外交筋も「既存の中国の態度から変わったものはなさそうだ。中国は以前にも中首脳会談を開催するかどうかについて言及したことはなかった」と述べた。ある外交官は、「『両方が都合の良い時期を見つけなければならない』という言葉は、一般的に、具体的な会合の計画や予定がない時に使う外交的な修辞」だと述べた。別の中国筋は、「中朝両方にとって、北朝鮮の核などの関連問題に関する具体的な態度の調整がないまま、首脳会談を行うのは容易ではない」と述べた。

 ただし、一部では、中国が凍り付いた北朝鮮との関係改善のために融和的な動きを見せているという解釈も出ている。中国内部では、北朝鮮の核実験とチャン・ソンテク処刑後に悪化した両国関係が長く続くと、国益につながらないとの意見もあるようだ。特に、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党第1書記が訪中することなく、5月、ロシアで開かれる第2次大戦戦勝記念行事に出席すると報じられることもあった。ある外交筋は、「中国の一部では、中朝関係が過度に冷却されているとの指摘もある。だから中国は最近、序列5位の劉雲山常務委員が昨年12月、金正日(キム・ジョンイル)元国防委員長の3周忌追悼式に駐北京北朝鮮大使館を訪ねるなど、北朝鮮を包容する動きを一部見せている」とし「ところが、北朝鮮が意外にもまだ中国を外交的に相手にしたくないようだ」と話した。彼は「しかし、もし、中国のこのような包容的な態度に北朝鮮が応える場合、中朝首脳間の会合が早まる可能性もある」と述べた。

 王毅部長は、6カ国協議の再開可能性については「朝鮮半島は全体的に安定しており、中国はこのために建設的な役割を果たしている。朝鮮半島の平和と安定、非核化は関連国の共通の利益にも合致する」とし「現在、朝鮮半島は(韓米合同軍事訓練と北朝鮮の短距離ミサイル対応など)敏感な時期に入った。中国は関係国が冷静な態度で自制してお互い積極的かつ肯定的な話や態度を維持し、6カ国協議再開に役立つ雰囲気を築いていくことを願う」と述べた。

 王部長はまた、9月3日、北京で開かれる予定の2次世界大戦と抗日戦争勝利70周年記念行事と閲兵式に日本の安倍晋三首相を招待したことを明らかにした。彼は、「中国は、すべての関係国の指導者と国際機関に(記念行事の)招待状を送っており、真摯な心で来られるなら、私たちは誰でも歓迎する」と述べた。しかし、王部長は「日本の政治家たちは胸に手を当てて反省してほしい。 70年前、日本は戦争に負けており、70年が経った今、日本が良心との戦いでも敗れてはならない」と述べた。

北京/ソン・ヨンチョル特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015.03.08 14:22

https://www.hani.co.kr/arti/international/china/681274.html 訳H.J

関連記事