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韓中が首脳会談後に北朝鮮問題で異なる説明

登録:2014-11-12 08:50 修正:2014-11-12 11:36

中国外交部ホームページ通じ
「6か国協議の前提条件低めるべき」と要求
韓国はブリーフィングで“6か国”の表現なく
「北核放棄の努力を強化することに」と強調

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議で10日北京で開かれた韓中首脳会談で、北朝鮮の核および6か国協議に対する両国の説明に温度差が出ている。

 この日の朴槿恵(パク・クネ)大統領と習近平(シー・チンピン)主席の首脳会談後、中国外交部ホームページに載った関連公示には、6か国協議再開問題に関する内容が多く割かれている。習主席は「中国の朝鮮半島問題に対する立場は明確で一貫しており、各当事国が誠意を持って早期に6か国協議を再開し、実務と効果においてすべて受け入れられる方法を一日も早く探し出すことを希望する」と発言したと明らかにした。外交的修辞に包まれているが、韓米が6か国協議再開の前提条件として北朝鮮に要求している非核化措置の敷居をもう少し低くすべきだとする意味が込められている。

 さらに中国外交部は、これに対して朴大統領が「韓国は中国が朝鮮半島問題で重要な役割をしていることを重視し、早く6か国協議を再開して有利な条件を作るために中国との疎通と協力を強化することを願う」と答えたと伝えた。北朝鮮に対する強いテコを持つ中国が北朝鮮核問題の解決により積極的に役割を果たしてもらいたいという意味で、これは米国の考えとも一致する。

 6か国協議再開をめぐる韓中の接近方式に異見が露出したためなのか、チュ・チョルギ大統領府外交安保首席の首脳会談後のブリーフィングには「6か国協議」という言葉がまったく登場しなかった。むしろ中国外交部の公示にはなかった「習主席は北朝鮮の核に対する明確な反対意思を再び明言した」であるとか「両首脳は今後緊密に協力して北朝鮮が核放棄で戦略的選択ができるよう誘導するための努力を強化していくことにした」などの内容が強調された。

 今回の首脳会談では発表文面を調整・合意して内容に盛り込む共同声明はなく、両国が強調したい部分だけを伝えと見られる。 政府当局者は「すべての会談内容を伝えることはできず、ブリーフィングで関心事項を中心に扱うことになる」と話した。

キム・ウェヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2014.11.11 20:49

https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/664049.html  訳Y.B

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