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韓中日3国首脳会談提案に温度差

登録:2014-11-14 23:44 修正:2014-11-15 08:32
日本「外交長官会議の早期開催」 中国「歴史問題に誠意を示せ」
朴槿恵大統領が13日午後(現地時間)ミャンマーのネピドー国際会議センターで開かれたアセアン+3(韓中日)首脳会議の記念撮影前に安倍晋三首相と話をしている。ネピドー/イ・ジョンヨン記者//ハンギョレ新聞社

 朴槿恵(パク・クネ)大統領が13日のアセアン+3首脳会議で「韓中日3国首脳会談が開催されることを希望する」と明らかにして以降、当事者である韓中日3国の反応が微妙に交錯し、今後続くであろう各国の対応に関心が集まっている。 朴大統領も3国首脳会談の前提条件として「3国外交長官会談」に言及しただけに、長官級会談の“時期”と“結果”を巡る3国の神経戦は当分続くものと見られる。

 3国長官級会談が開かれる場合、議長国の順番になる韓国は今回の会談提案を契機に北東アジア外交の仲裁者として乗り出す意志を見せている。 チュ・チョルキ大統領府外交安保首席は14日、主要20か国(G20)首脳会議が開かれるブリスベンでのブリーフィングで「可及的速やかに12月末を前後して3国外交長官会議が開催されるよう努力している」として「今回の多者会議等を通して全体的に(3国首脳会議が失敗に終わった)昨年よりは雰囲気が良くなったと見られる」として期待感を示した。

 会談開催に最も積極的な国は日本だ。 安倍首相は朴大統領の提案直後にミャンマーのネピドーで「3国外交長官会議を早期に開き、首脳会談開催に続けたい」と話したと共同通信が報道した。 日本政府のスポークスマンである菅義偉官房長官も14日「3国首脳会談開催などに対する朴大統領の積極的な反応を歓迎する」と明らかにした。

 中国は朴大統領が提案した韓中日首脳会談開催に原則的に共感を示しながらも、日本の態度が重要だと釘を刺した。 洪磊(ホン・レイ)中国外交部スポークスマンは14日の定例ブリーフィングで「中国は韓中日の協力を重視する」としつつも「日本側が誠意を見せ実質的に周辺国との関係を改善することを希望する」と話した。 10日に開かれた中日首脳会談で習近平主席は「日本政府が村山談話など歴代政府の談話を継承してこそ友好的な関係を発展させられる」として過去の問題に繰り返し言及した経緯がある。

 韓国政府も同じ立場だ。 チュ主席もこの日のブリーフィングで「日本政府の過去の問題に対する真正性ある措置が先行しなければならないという原則には変わりがない」と明らかにした。 しかし日本は慰安婦問題と韓日首脳会談開催を連係させてきた韓国政府の態度が変わることを期待する様子だ。 3国外交長官会談が年内に開かれても、3国が全て満足する妥協点が出てくることは容易でない状況にある。

 一方、朴大統領は15~16日に開かれる主要20か国(G20)首脳会議出席のために前日ミャンマーのネピドーを発ち、この日オーストラリアのブリスベンに到着した。 朴大統領が昨年の会議で提案した“包容的成長”が今年の会議で核心イシューとして議論されると大統領府は明らかにした。

 ブリスベン/ソク・ジンファン記者、東京、北京/キル・ユンヒョン、ソン・ヨンチョル特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/664587.html 韓国語原文入力:2014/11/14 21:53
訳J.S(1362字)

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