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牛丼価格26%値上げ…円安が庶民物価に直撃弾

登録:2014-12-10 22:26 修正:2014-12-11 08:09
米国産輸入牛肉価格急騰で
日本の牛丼価格 26% 急騰
格付け機関 フィッチ「日本国債 信用展望ネガティブ」
日本の牛丼 資料写真。//ハンギョレ新聞社

 円安が日本の庶民物価に直接的打撃を加えている。 日本人にとり韓国のジャージャー麺のような社会的意味を持つ牛丼(写真)の価格が一気に26%も上がった。

 日本最大の牛丼チェーンである吉野家は、17日午後3時から牛丼、牛カルビ丼、定食など25個のメニューの価格を最小30円から120円まで値上げすると9日発表した。 これに伴い、吉野家の代表メニューである牛丼普通盛りの価格は既存の300円から380円(26.7%上昇)に、牛丼大盛りの価格は460円から540円に上がった。 吉野家は今年4月にも280円だった牛丼普通盛りの価格を20円上げたことがある。

 吉野家が牛丼の価格を大幅にあげた背景は、主材料である米国産牛肉の価格が急騰したためだ。 アベノミクス実施に伴い急速に進行した円安が決定的な影響を及ぼした。同社の河村泰貴社長は9日、東京都内で開かれた記者会見で「例年夏には(牛肉の)価格が多少下がるが、今年は上がり続けた。 企業努力だけで現在の味を維持することは困難で価額引き上げという苦しい決断をすることになった。 価格を上げない場合、来年には100億円の収益減少が予想される」と話した。

 米国産牛肉は2011年に干ばつのせいで穀物価格が上がった余波で飼育農家が減ったうえに、中国などアジア圏での需要が急増したため価格が急騰している。 加えて日本の円安で日本国内価格は一層上がり、10月現在で米国産牛肉は前年より95%も上がった1キロ当たり1080円台で取り引きされていると『東京新聞』は伝えた。

 円安の影響で、庶民経済に直接打撃を与える他の輸入食品の価格も急騰している。『朝日新聞』5日付記事によれば、輸入牛肉の100グラム当たり価格は、安倍政権になる直前の2012年10月には200円だったが、10月現在では22%上がった244円になった。

 一方、世界3大信用評価会社であるフィッチは9日「日本政府が明らかにした財政健全化のための目標達成が難しくなった」として、日本国債の信用展望を“ネガティブ”に変えた。 現在フィッチが決めている日本国債の信用度は上から5番目の「A+」だ。

東京/キル・ユンヒョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/668476.html 韓国語原文入力:2014/12/10 21:36
訳J.S(1141字)

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