「一晩でメモリー価格が1%ずつ上がる」
最近、半導体市場ではこのような話が交わされている。人工知能(AI)によるメモリー供給不足および価格急騰の余波で、スマートフォン、パソコン(PC)などの完成品価格まで連鎖的に上がる「メモリーフレーション」現象が表れているということだ。サムスン電子が来月公開するスマートフォンの新製品「ギャラクシーS26」も価格引き上げが有力視されている。
11日の業界の情報によると、サムスン電子は来月末、米サンフランシスコでギャラクシーS26公開イベントを行う予定だ。3月の公式発売を控え、このイベントで価格も同時に発表する。
2024年以後、2年連続で凍結(ウルトラモデルを除く)したギャラクシーSシリーズの価格は引き上げられる可能性が高くなった。スマートフォンの核心部品であるメモリー価格の急騰のためだ。
サムスン電子のノ・テムン代表取締役社長(デバイス経験部門長)も5日(現地時間)、米国のIT展示会である「CES2026」の現場で開かれた記者懇談会で「メモリー価格上昇が最も大きな懸念要因」だとし「製品価格に一定部分影響を与えざるを得ない」と話した。スマートフォンの製造原価のうちメモリーが占める比重は従来の10~15%から20%を超えた状態だ。
メモリー価格の急騰は、サムスン電子、SKハイニックス、米マイクロンなど主要メモリーメーカーがAI用データセンターに用いられる高帯域幅メモリー(HBM)の生産に集中し、スマートフォン・ノートパソコンなどに搭載するDRAMなどの汎用メモリー生産が後回しになったためだ。英国の半導体設計企業であるARMのルネ・ハース最高経営責任者(CEO)も、CESでメモリーの供給不足について「ここ20年で最も深刻だ」と言及している。
市場調査会社のトレンドフォースは、汎用DRAMの価格が昨年第4四半期(10~12月)に前期比45~50%急騰したのに続き、今年第1四半期(1~3月)にも55~60%さらに上昇するとみている。すでに台湾のASUS、中国のレノボなどは、年明けにノート型パソコンの価格を引き上げた。