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韓国の交易条件、輸入物価の急騰で過去最悪の水準に悪化

登録:2022-09-01 06:01 修正:2022-09-01 08:19
韓国銀行の「7月貿易指数および交易条件」 
輸出物量指数3.4%上がり、上昇に転じる
/聯合ニュース

 先月、韓国の輸出と輸入の交易条件を示す指標が1年前に比べて11%ほど下がり、過去最低値を記録した。国際原油価格をはじめとする原材料の輸入物価が上昇した影響とみられる。

 31日、韓国銀行(韓銀)が発表した「7月貿易指数および交易条件」によると、純商品交易条件指数は昨年同期に比べて11.4%下落した82.55(2015年=100)だった。昨年4月から16カ月連続で下落しており、統計を作成し始めた1988年以来、最低値だ。純商品交易条件指数は、ドル基準で輸出物価を輸入物価で割った指標で、この指数の下落は1単位の輸出代金で輸入できる商品の量がそれだけ減ったという意味だ。国際原油価格が依然として昨年より高い水準にとどまっている影響とみられる。先月の原油価格は前月に比べて下落傾向に入ったが、これは契約と通関間の時差問題によるもので、7月の指数にはほとんど反映されなかったと韓銀は説明した。

 輸出総額で輸入できる商品の量を示す所得交易条件指数は、8.4%下がった103.16(2015年=100)だった。輸出物量指数が上がったが、純商品交易条件指数がさらに大幅に下落した結果だ。韓銀のソ・ジョンソク物価統計チーム長は「長期的にみると、純商品交易条件指数は輸出で価格下落傾向が急激な情報技術(IT)製品(半導体など)の比重が増えており、その影響も受けている」とし、「物量まで反映した所得交易条件指数は相対的に良好な状況」だと語った。

 輸出物量指数は3.4%上がり、上昇傾向に転じた。化学製品などが減少したが、コンピューターや電子・光学機器、運送装備などが増加した。輸出物量指数は、世界的な景気低迷が懸念される中で6月に2.5%下落している。輸入物量指数も、第1次金属製品などが下がった一方、コンピューターや電子・光学機器、鉱山品などが増加した影響で4.0%上がった。同様に、前月下落した後、再び上昇傾向に転じた。

 輸出金額指数はコンピューターや電子・光学機器が減少したが、石炭・石油製品と運送装備が増加し、8.1%上がった。輸入金額指数は22.7%上昇し、急上昇を続けた。機械や装備などが減った反面、鉱山品やコンピューター、電子・光学機器などが増加した。これらの金額指数から船舶と武器類、航空機、芸術品などは除外される。

イ・ジェヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1056903.html韓国語記事入力: 2022-09-0102:48
訳H.J

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