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ソウルのマンション、「買い手」より「売り手」が増えた…価格上昇幅も鈍化

登録:2021-04-10 10:07 修正:2021-04-10 10:08
韓国不動産院の売買需給動向調査 
ソウルのマンションの売買需給動向指数は96.1 
11月第4週以来、19週ぶりに100以下に 
保有税の増加と住宅価格の急騰への疲労感で“様子見”に転じ
ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 ソウルのマンション市場の売買需給動向が、4カ月ぶりに「買い」から「売り」に転じたことが分かった。

 韓国不動産院が9日に発表した「週間マンション価格動向」によると、今週(5日現在)のソウル市内のマンション売買需給動向指数は96.1となり、100を下回った。ソウルのマンションの売買需給指数が100を下回ったのは、昨年11月の第4週(99.8)以来19週ぶり。売買需給動向指数は、不動産院が会員の仲介業者に対するアンケート調査とインターネット上の売物件数などを分析し、需要と供給動向を0~200の数値で表したもの。基準値である100を下回れば家を売ろうとしている人が多く、100を超えれば買おうとしている人が多いという意味だ。

 不動産院は政府が2月4日に出した「2・4不動産供給対策」以降、供給に対する期待感が高まっている上、公示価格の上昇に伴う保有税の増加、最近の住宅価格の急騰への疲労感が重なり、買い手が様子見に転じ、市場の雰囲気が「売り」に変わったとみている。ソウルをエリア別に分けてみると、恩平区(ウンピョング)、西大門区(ソデムング)、麻浦区(マポグ)などが含まれた西北エリアが91.7で最も低く、江南区(カンナムグ)、瑞草区(ソチョグ)、松坡区(ソンパグ)などが含まれた東南エリアが98.9で相対的に高かった。東南エリアも昨年11月の第5週(99.2)以来18週ぶりに100以下に下がった。

 最近、ソウルのマンション価格も上昇幅が鈍化している。今週のマンション売買価格上昇率は0.05%で、先週と同じごく小幅を記録した。2・4不動産対策以前は0.10%水準だった週間上昇幅が、その後は階段式に縮小している流れだ。

 ソウルのマンションの伝貰(チョンセ。一定の保証金を預ける賃貸制度)市場の需給動向も徐々に落ち着きを見せている。今週、ソウルのマンションの伝貰需給動向指数は105.1で100を上回ったが、昨年6月の第1週(105.7)以来10カ月ぶりに最低値を記録した。伝貰需給指数は賃貸借法改正の影響で昨年11月の第3週に133.3まで跳ね上がったが、今年3月に入り120以下に下がり、3月22日(109.9)→29日(107.1)→4月5日(105.1)と、ここのところ下がり続けている。

チェ・ジョンフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/property/990386.html韓国語原文入力:2021-04-100 2:36
訳C.M

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