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マスク品切れ、いつ解消するの?…政府「1日1千万個以上生産」

登録:2020-02-03 05:35 修正:2020-02-03 09:01
「60個で23万ウォン?」マスク大乱に苦情殺到 
10日間でオンライン売上が60倍に急増 
「生産フル稼動しても需要に追い付かず」 
スーパーマーケット「1人当り○個」購入制限
マスクをつけて出勤する市民たち//ハンギョレ新聞社

 「2週間前に3万9000ウォン(約3500円)払って買ったマスク60個が今では23万ウォン(約2万1000円)です」「50個で150万ウォン(約14万円)に値上げした所も見ました」

 あるオンラインコミュニティ掲示板に2日に書き込まれたコメントだ。新種コロナウイルス感染症が急速に拡散し、オンライン・オープンマーケットでは「マスク大乱」が繰り広げられている。人気製品が品切現象を起こして一部の個人事業者が価格を天井知らずに釣り上げたためだ。政府はマスク生産業者に1日1千万個の生産を督励する一方、買いだめなど市場撹乱行為を強力に取り締まる計画だ。

 この日、使い捨てマスクの販売サイトの大部分では、成人向け大型サイズなどの主要製品が品切れ状態だった。先月20日から30日までGマーケット(韓国最大手のショッピングモールサイト)のマスク売り上げは前年同期間より60倍以上増えた。スーパーマーケットやコンビニでも在庫がすぐに消えてしまう。セブンイレブン関係者は「ソウル明洞(ミョンドン)など観光客が多い地域では品切れになり、住宅街など流動人口が少ない売場ではまだマスクを売っているが在庫が急速に減っている」とし、「追加確保も容易でない状態」だと語った。これに対して「購入制限」を課している所もある。イーマート龍山(ヨンサン)店は1人当り10個、トレーダースは1人当り1箱ずつと購買に制限を課している。イーマート関係者は「製造会社の供給は普段より減っていないが、販売が8~10倍に増えており、供給が需要に追い付いてない状態」だとして「毎日1、2回ずつ新たに商品を置いているがすぐに売り切れてしまっている」と語った。ロッテマートはソウル駅など客が多い一部の売場で購入制限を課す案を検討中だ。

 マスク製造会社の柳韓キンバリーは生産ライン操業をフル稼動している。柳韓キンバリー関係者は「冬季の黄砂や粒子状物質(PM2.5など)の需要にウイルス関連の需要まで増えた状態」と話した。柳韓キンバリー側は「供給価格に変化はない」と一部の個人事業者の過度な値上げを憂慮した。

 政府はこの日、チョン・セギュン国務総理の主宰で新種コロナ対応会議を開いて「保健用マスクの円滑な供給のために製造会社と非常対応システムを運営しており、24時間工場を稼動して1日1千万個以上を生産する計画」と明らかにした。食品医薬品安全処・公正取引委員会・国税庁・地方自治体など120人で構成された汎政府取締班はマスクの買いだめや買い占め・売り惜みなど市場撹乱行為を取り締まっている。イ・ウィギョン食品医薬品安全処長は「旧正月の連休期間などに生産が低調で、買い出し商人の大量購買と一部業者の不正行為のために問題が起きた」として「汎政府合同取締りと持続的なモニタリングを通じて国民がマスクを求めるのに支障がないよう最善を尽くす」と述べた。

キム・ウンヒョン、イ・ギョンミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/926566.html韓国語原文入力:2020-02-03 02:39
訳M.S

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