本文に移動
全体  > 経済

現代グロービス、1万キロメートルのシベリア横断鉄道をノンストップで走る

登録:2018-08-15 00:45 修正:2018-08-15 07:13
国内初のシベリア定期急行貨物列車を運営 
従来の海上運送に比べ距離・期間半分に短縮 
「ロシア極東~極西TSR物流事業を拡大」
現代グロービスが今月14日午前(現地時間)、ロシアのウラジオストク駅で、シベリア横断列車の定期急行貨物列車の運行を記念する発車行事を開いている=現代グロービス提供//ハンギョレ新聞社

 現代グロービスがロシアのウラジオストクからサンクトペテルブルクまでシベリア横断鉄道(TSR)1万キロメートルを「ノンストップ」で走る定期急行貨物列車を運営する。南北間の和解ムードに乗って北方物流事業を拡大する転換点になるかに注目が集まっている。

 現代グロービスは14日(現地時間)、ロシアのウラジオストク駅で貨物コンテナ64個の発車記念行事を開き、シベリアの定期急行貨物列車運営事業を始めたと発表した。ウラジオストクからサンクトペテルブルクまでの1万キロメートルをつなぐシベリア横断鉄道に、週1回「ブロックトレイン」(急行貨物列車)を編成して運営することが骨子だ。これまで同区間に複数の駅を経由する緩行物流はあったが、ノンストップのブロックトレインを定期的に運営するのは初めてだ。現代グロービスは、「中間経由地もなく、物流の効率を極大化できるだけではなく、インド洋~スエズ運河~地中海の南方航路を利用する従来の海上運送に比べ、物流距離と時間を半分まで短縮できる」と説明した。

 同日午前、現代グロービスは最初の物量として受注したロシア現代車工場に供給する自動車半組立部品(KD)64FEU(1FEU=40フィートコンテナ1個)を貨物列車に載せて、ウラジオストク駅から出発させた。貨物列車は12日後の26日に9600キロメートル離れたサンクトペテルブルク南のシュシャルイ駅に到着する予定だ。

 ブロックトレインは、途中で経由することなく、貨物の出発地と到着地を急行で結ぶ専用列車システムだ。貨物を一度に乗せて目的地まで直送し、物流の効率性を最大に引き上げられる長所がある。これまでウラジオストクを出発するシベリア横断鉄道の貨物運送は、複数の経由地とターミナルを経る不定期的な「シングルトレイン」でサンクトペテルブルクに向かうか、ブロックトレインの場合もロシア内陸のモスクワを最終到着地とする方式が主流をなしていた。サンクトペテルブルクはロシアの関門であり、陸上と海上交通の要地として、ロシア第1の貿易港が位置している。

 現代グロービスは、釜山(プサン)港でコンテナ船に船積みした貨物を970キロメートル距離のウラジオストクにまず海上運送した後、ウラジオストク駅からシベリア横断列車に積み替えし、ロシア物流企業「FESCO」の鉄道サービスを利用してサンクトペテルブルクまで運送する方式で推進する。運送期間は、釜山港からウラジオストク港までが2日間、ウラジオストクでの荷役や通関との積み替えが8日間、ウラジオストク駅からサンクトペテルブルク近くのシュシャルイ駅まで12日間がかかり、計22日が所要される。

TSRと海上を通じたロシア東西物流路線の比較=現代グロービス提供//ハンギョレ新聞社

 これまでは、現代グロービスがロシア現代自動車工場に貨物を供給した方式は、主に海上輸送だった。釜山港でコンテナ船に貨物を船積みし、南方航路を利用してロシアのサンクトペテルブルク近くのモビーディク港まで運送した後、貨物車に移して工場まで陸路で運ぶ方式だった。この場合、2万2千キロの海上運送距離と43日の運送期間が所要される。今度の現代グロービスが推進するシベリア横断鉄道を利用した物流は、海上運送より距離と期間が共に半分ほど短縮される。

 ウラジオストク駅で開かれた発車の記念式には、キム・ジョンフン現代グロービス代表やソン・ヨンギル共に民主党議員(北方経済協力委員長)、イ・ソクベ州ウラジオストク総領事、ロシアのドミトリー・フョードロヴィチ沿海州副知事などが出席した。

ホン・デソン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/857558.html韓国語原文入力:2018-08-14 20:58
訳H.J

関連記事