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韓米FTA発効後、農畜産生産が1千億円減少

登録:2018-04-10 05:58 修正:2018-04-10 09:05
発効5年間の履行状況報告書 
輸出増加率は韓国が高かったが 
絶対的金額は米国がはるかに多い
大型スーパーマーケットで売られる米国産牛肉//ハンギョレ新聞社

 韓米自由貿易協定(FTA)発効以来5年間、農畜水産食品業で約1兆ウォン(約1千億2千万円)の生産損失が発生したことが分かった。

 9日、産業通商資源部が国会に提出した「韓米FTAの履行状況の評価報告書」によると、韓米FTA発効後5年(2012~2016年)間の米国産農畜産物の輸入額は年平均73億ドルで、発効前の5年(2007~2011年・年平均63億6千万ドル)に比べて14.8%増加した。一方、韓国の対米農畜産物輸出額はFTA発効前の年平均4億ドルから発効後には5億9千万ドルに46.7%増えた。輸出増加率は韓国の方が高いが、絶対的な金額の増加分は米国がはるかに多い。

 同報告書は、韓米FTAによる韓国の農畜産物生産額の減少が年平均1951億ウォン(約195億1千万円)、5年累積では9753億ウォン(約975億円)に達すると発表した。これにより、国内農業生産額は年平均0.44%減少したもの推定される。また、農畜水産食品業の場合、韓米FTAによる輸入増加で、5407人の雇用が減ったものと分析された。

 同報告書は韓米FTAの発効から5年間、韓国の実質国内総生産(GDP)が追加的に0.27~0.31%増加し、消費者厚生は40億8千万ドル~54億6千万ドル増加したものと分析した。韓米FTA履行評価報告書は、通常手続法によって協定発効後5年ごとに政府が作成し、国会に提出しなければならない。

チョ・ゲワン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/839849.html韓国語原文入力:2018-04-09 22:16
訳H.J

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