登録 : 2016.11.28 01:53 修正 : 2016.11.28 06:41

保存必要な約80の建築物の活用案を再検討 
政府が推進していた8つの博物館や文化施設「作らない」
 
来年米軍基地の平沢への移転以降、龍山公園を本格的に推進 
市民・専門家など、公論の場が活性化する見込み 
「100年以上も軍事基地だった場所に世界的公園作る」

龍山米軍基地の全景=資料:国土交通部//ハンギョレ新聞社

 政府が各省庁に施設を"分配"して世論の非難を受けた龍山(ヨンサン)国家公園の建築物の活用案を白紙化し、原点から再検討することにした。また、歴史・生態中心の公園を作るのに専門家や関係機関、市民が参加できるように公論の場を活性化することにした。

 国土交通部は27日、このような内容が盛り込まれた「龍山公園造成基本方向」を発表した。政府は、龍山公園敷地内にある1200以上の建築物のうち、歴史・文化的価値があり、保全が必要な約80棟をどのように活用するかを再検討することにした。100年以上にわたり日本と米国の軍事基地として使われてきた243万平方メートル(約74万坪)の龍山敷地には、衛戍刑務所(日帝強制占領期<日本植民地時代>の憲兵隊刑務所)など、まだあまり知られていない様々な建築物が残っている。政府は今年4月、従来の建築物を活用するか、新築する方式で、国立警察博物館や児童アートセンターなど、龍山基地に博物館と文化施設8つを作る案を推進して、世論の反発を買った。龍山公園を民族・歴史・生態公園にするという造成理念に合わず、政府省庁に施設を"分配"しているとして非難を受けた。国土部は「8つの施設の建設は白紙化することにしたとして、「今後、専門家と国民の共感を得て、できるだけ厳格な基準を適用し、既存の建物をどのように活用するかを判断する」と明らかにした。国土部はさらに、「生態公園という趣旨を考慮し、龍山公園に新しい建物を新築しないことにした」と付け加えた。

国立中央博物館から眺めた龍山公園の様子(造成計画)=資料:国土交通部//ハンギョレ新聞社

 龍山公園の(造成)計画は、米軍基地が平澤(ピョンテク)に移転することが決まったことに伴い、2005年10月に発表された。龍山公園造成特別法まで作られたが、これまで米軍が駐留しているうえ、予算が積極的に投入されず、進展が見られなかった。来年米軍基地が京畿道平沢に移転してから、公園の造成が本格的に進められるものと見られる。国土部の関係者は「米軍が移転すれば、これまで調査が難しかった土壌や地下施設、建物内部などに関する詳細な調査を行う」と話した。

国土交通部が今月25日、ソウル龍山区の国立中央博物館大講堂で開催した龍山公園の推進状況に関する説明会に、共同設計者であるアドリアーン・ヘウゼ氏(West8の設立者・右端)とスン・ヒョサン履露齋代表(左から2番目)がともに出席した/聯合ニュース

 龍山公園造成計画はオランダ出身の世界的造園家であるアドリアーン・ヘウゼ氏(Adriaan Geuze・West8の設立者)と韓国の代表的建築家のスン・ヒョサン氏(履露齋建築事務所代表)が務めている。アドリア―ン代表は、「100年以上にわたり日本軍と米軍の軍事基地として使用され、失われた龍山の自然地形を回復し、南山(ナムサン)から漢江(ハンガン)につながるグリーンベルトを復元する」と話した。スン・ヒョサン代表は「韓国の歴史から抜け落ちている龍山の歴史を復元する」とし、「独立した島のような龍山を、従来の都市といかに結びつけるかがとても重要だ」と語った。龍山公園の造成計画と基本設計は来年中に完成する予定だ。

緑地が回復された龍山公園(造成計画)=資料:国土交通部//ハンギョレ新聞社

 国土部は、龍山公園総合基本計画で提示した「2027年公園造成完了」の日程を最大限柔軟に運営することにした。国土部の関係者は「2027年は公園を完成するというより、公園の基本的な枠組みと土台を用意する時期だと思う。中身は数世代にわたって完成させていくことが目標」だと話した。公論の場も拡大する予定だ。国民参加団を来年上半期に選抜して運営し、歴史・造園・建築・都市分野の専門家と共に深層討論会を定期的に行う計画だ。ソウル市・国防部・文化財庁など関係機関との協議も強化することにした。

キム・ソヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2016-11-27 17:04
http://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/772159.html 訳H.J(1744字)

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