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盧泰愚元大統領の長男が租税回避地に幽霊会社3社設立

登録:2016-04-04 23:30 修正:2016-04-05 08:31
パナマ文書1150万件を分析 
「ニュース打破」が秘密資金隠匿疑惑提起 
韓国人の名前は195個…順次公開
盧泰愚元大統領の長男の盧載憲氏=資料写真//ハンギョレ新聞社

 インターネットメディア「ニュース打破」は、盧泰愚(ノテウ)元大統領の長男の盧載憲(ノジェホン)氏(51)が租税回避地として知られるイギリス領バージン諸島にペーパーカンパニー(書類のみが存在する会社)3社を設立していたことが分かったと4日明らかにした。 国際探査報道言論人協会とともに昨年9月からパナマのローファーム「モサック・フォンセカ(Mossack Fonseca)」から流出した内部資料1150万件を分析した結果だ。

 これによれば、盧氏は2012年5月18日、バージンアイランドに「One Asia International」「GCI Asia」「Luxes International」という3つの会社を作った。 ニュース打破は「3社とも1ドル株式1株のみを発行した典型的ペーパーカンパニーだ。資金の流れは把握できていないが当時、盧氏が離婚訴訟で財産公開の危機に直面していたことを考慮すれば、盧元大統領の秘密資金隠匿と何らかの関係があるように見える」と明らかにした。

 実際、当時は盧氏が離婚訴訟をしていた時期だ。 盧氏の元夫人のシン・ジョンファ氏(シン・ミョンス元新東方グループ会長の娘)は、2011年3月、居住地の香港の裁判所に盧氏との離婚と財産分割を要求する訴訟を起こした。 これに対し香港の裁判所は、2011年10月までに盧氏に対し財産を公開するよう命令を下した。 だが、盧氏は同年10月17日に韓国でシン氏に離婚を請求する反訴を起こし財産公開を猶予し、離婚は2012年7月に成立した。 ニュース打破側は「韓国内世論の関心を負担に感じ、資金隠匿のためのペーパーカンパニーが必要だったのかも知れない」と主張した。 これに対して盧氏は「個人事業の目的で設立したが会社を利用して何もしていない」とニュース打破に説明した。 盧氏は2013年5月24日、3社の理事職を全て辞退した。 またニュース打破は、流出資料から韓国の住所地を記載した195の韓国人の名前を探し出したとし、身元の確認を経た後に順次名簿を公開する予定と明らかにした。

キム・ヒョジン、チョン・ジョンユン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/738169.html 韓国語原文入力:2016-04-04 21:24
訳J.S(1124字)

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