3年連続で減った新聞広告も0.5%増加
「総合編成」などケーブルテレビ市場も16%拡大
昨年はマーズ(MERS:中東呼吸器症候群)の事態に見舞われたが、韓国の広告市場が6%以上成長した。 特にモバイル広告市場は50%以上増加した。 この間、縮小を続けてきた新聞広告市場も小幅ながら成長に転じた。
2日、第一企画は昨年の韓国国内の総広告費が10兆7270億ウォン(1兆円強)で、2014年(10兆996億ウォン)より6.2%増加したと明らかにした。 韓国の広告市場は2012年と2013年は共に2.2%、2014年には0.6%の増加に終わったが、昨年は相対的に増加幅が大きかった。 第一企画は、政府の景気浮揚策に合わせて企業が積極的に広告マーケティングに乗り出したうえに、2014年の広告市場沈滞にともなう“基底効果”も作用したためと分析した。
媒体別に見れば、モバイル広告の急成長が目立った。 昨年のモバイル総広告市場は1兆2802億ウォン(約1200億円)で、前年(8391億ウォン)に比べて52.6%も急拡大した。 ゲームや不動産仲介サービスのようなモバイルを基盤とする企業が広告費を多く使ったためだ。 新聞は1兆5011億ウォン(約1400億円)で、前年比0.5%増加した。 新聞は2012年から2014年まで3年連続で減少したが、昨年は成長に転じた。 「総合編成チャンネル」を含むケーブルテレビは、総合編成チャンネルとCJ系列の大型プログラム供給業者(PP)の躍進により1兆7768億ウォン(約1660億円)となり、16.7%成長した。反面、地上波テレビの広告市場は前年比で0.2%縮小した1兆9702億ウォン(約1840億円)、雑誌の広告市場も4.8%縮小した4167億ウォン(約389億円)と集計された。 地上波テレビと雑誌の広告市場は共に4年連続で縮小を続けている。
第一企画は今年の韓国内総広告市場は、昨年より1.8%成長した10兆9234億ウォン水準になると見通した。