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ポスコで役員30%削減、経営インフラ本部長が新社長に

登録:2016-02-01 23:19 修正:2016-02-02 06:48
チャン・インファ副社長、技術投資に責任 
左からファン・ウンヨン社長、チャン・インファ副社長、ハン・チャンゴン・ポスコ建設社長=資料写真//ハンギョレ新聞社

ポスコ建設社長にはハン・チャンゴン… 
イ・ヨンフン氏はケムテックへ 
構造調整総括「価値経営センター」を強化

 1日、ポスコが役員を30%減員しファン・ウンヨン経営インフラ本部長(副社長)を社長に昇進させることを骨子とする定期役員人事を行った。 鉄鋼ソリューションマーケティング室長のチャン・インファ専務は副社長に昇進し技術投資本部長を務める。

 与党の実力者たちに近いと知られたファン新任社長は、1958年生まれで忠清南道の公州高と成均館大法学部を卒業し、1987年にポスコに入社して以来、マーケティング戦略室長(常務)、マーケティング本部長(専務)を歴任したマーケティングの専門家だ。 チョン・ジュンヤン元会長の在任時期に広報と対外協力業務を総括するCR本部長(副社長)を務め、2014年初めにクォン・オジュン会長の就任と共にポスコエネルギー社長へ転じた。 昨年7月、ポスコ副社長に復帰したファン新任社長は、今年3月の定期株主総会で登記役員に選任される予定だ。

 現在、ポスコの登記役員はクォン・オジュン代表理事会長とキム・ジンイル代表理事社長(鉄鋼生産本部長)、オ・インファン副社長(鉄鋼事業本部長)、イ・ヨンフン副社長(財務投資本部長)、ユン・ドンジュン・ポスコエネルギー社長の5人。 ユン社長を除く残りの登記役員の任期は2017年3月までとなる。 今回の人事を通じてイ・ヨンフン副社長はポスコケムテック社長に就任する。 イ副社長の席にも新たに登記役員が選任される可能性が高い。

 主力系列会社であるポスコ建設の社長は“大宇マン”出身のハン・チャンゴン大宇インターナショナル副社長が務める。 1957年生まれのハン新任社長は、1978年に大宇グループに入社し大宇インターナショナルのミャンマー総括役員(専務)、機械インフラ本部長(副社長)を経た。 フェロニッケル(ニッケル20%、鉄80%の合金)を生産する系列会社であるSNNCの社長にはキム・ホンス・ポスコ鉄鋼企画室長(専務)、浦項産業科学研究院(RIST)の院長にはパク・ソンホ・ポスコ技術研究院長(副社長)、ポスコ教育財団の理事長にはウ・ジョンス浦項産業科学研究院長が内定した。

 ポスコは役員人事とともに構造調整作業を総括する価値経営室を強化する方向の組織改編を実施した。 価値経営室の名称を「価値経営センター」に変え、既存の財務投資本部内の財務室を編入させた。 価値経営室長を受け持っているチョン・ジュンソン常務は専務に昇進した。 これまでの財務投資本部は研究開発(R&D)機能を付け加え、技術投資本部に改編された。 ポスコは管理・支援組織を最小化し、室・本部単位の組織を22%圧縮し、常務以上の役員を369人から259人に減らしたと説明した。

 今回の役員人事に先立ち、ポスコ内外ではキム・ジンイル代表理事社長がポスコ建設へ席を移し、その席をファン新任社長が満たすという噂が広がっていた。 ポスコは今回の人事の直前まで「総括社長制」導入有無など組織改編方向を検討していたという。 このような前後の事情を巡って、強力な経営刷新を推進しなければならないポスコが、依然として外部の圧力に脆弱だったのではないかという指摘もある。 クォン・オジュン会長の任期が1年しか残っていない状況で、後任の最高経営者(CEO)の席を巡り軋轢が強まる可能性もある。

 一方、この日国際信用評価社であるスタンダードアンドプアーズ(S&P)は、ポスコの長期企業信用等級展望を「BBB+安定的」から「BBB+否定的」に引き下げたと明らかにした。 今回の等級展望調整は世界の鉄鋼景気が低迷を続ける中で財務実績に対する圧迫が続くだろうという見方が反映されたものだ。 昨年ポスコは鉄鋼景気不況と前任経営陣の無理な規模拡大策のせいで連結基準で1968年の創社以来初の当期純損失を出した。

パク・ヒョンジョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/728886.html 韓国語原文入力:2016-02-01 21:09
訳J.S(1827字)

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