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サムスン物産と第一毛織合併で「イ・ジェヨン体制」加速

登録:2015-05-26 23:03 修正:2015-05-27 06:47
サムスングループのロゴ //ハンギョレ新聞社

 サムスン支配構造の中核となる第一毛織とサムスン物産が合併して「サムスン物産」という社名で再スタートを切る。第一毛織の大株主であるイ・ジェヨン・サムスン電子副会長のグループ支配力が一層強化されるなど、「イ・ジェヨン体制」の構築が早いスピードで進められている。

 第一毛織とサムスン物産は26日、それぞれ取締役会を開き、合併を決議したとサムスングループが発表した。合併比率は1対0.35で、第一毛織が新株を発行して、サムスン物産株主に交付し、その法人を合併する方式だ。両社は7月17日の株主総会を経て、9月1日に合併を完了させる計画だ。

 第一毛織株式23.2%を持っていたイ・ジェヨン副会長は、合併後、サムスン物産の株式16.5%を持つようになる。イ・ブジン・ホテル新羅社長とイ·ソヒョン第一毛織ファッション部門社長が保有する合弁会社の株式はそれぞれ5.5%となる。イ・ゴンヒ会長の持つ両社の株式は合併会社の株式2.9%に変わる。これにより、総帥一家の合弁会社の株式は30.4%になる。

 今回の合併により、サムスングループの支配構造は、「第一毛織→サムスン生命→サムスン電子→サムスン物産・サムスンSDI」から「サムスン物産(合併法人)→サムスン生命・サムスン電子→サムスンSDI」に単純化される。合併会社であるサムスン物産は、サムスン電子の株式4.1%を保有し、サムスン生命株式の19.4%を有する。サムスン生命はサムスン電子の株式7.2%を保有している。

 これに先立ちイ副会長は、父親イ・ゴンヒ・サムスン電子会長が務めていたサムスン文化財団とサムスン生命公益財団理事長に選任され、両方の財団が保有しているサムスン生命(6.9%)、サムスン火災(3.1%)などの支配力を確保した。

イ・ジョンフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-05-26 19:57

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/692911.html  訳H.J

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