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サムスン電子、低価格スマホで反撃開始

登録:2015-01-15 00:02 修正:2015-01-15 07:08
インドで9万ウォン台の超低価格「Z1」発売
現地占有率首位の座奪われ刺激
スマートフォンZ1 。 //ハンギョレ新聞社

 サムスン電子がインドで超低価格(5700ルピー・約9000円)のスマートフォン「Z1」を発売すると14日明らかにした。 昨年12月に30~50万ウォン(約3~5万円)台の中価格スマートフォン「ギャラクシーA」「ギャラクシーE」シリーズを発売したのに続き、低価格市場にもモデルを発売した。 昨年中国、インドなどスマートフォン新興市場で現地企業等に市場占有率首位の座を相次いで明け渡したことに対する本格的な反撃が始まったわけだ。

 サムスン電子は直近の4分期売上が52兆ウォン(5兆6000憶円)、営業利益が5兆2千億ウォン(約5600億円)と暫定集計されたと公示した。 営業利益率は10%で前年4分期の営業利益率(14%)より低くはなったが、直前の分期である第3四半期(8.6%)よりは上がった。 だが、携帯電話などITモバイル(IM)部門の営業利益率は6.1%と推定されており、下落傾向を続けている。 前年同分期(16.1%)に比べれば10%も下がったし、前分期(7.1%)よりも1%低い。

 営業利益の半分以上を占めた携帯電話事業が再び“孝行息子”の役割をするか関心が集まっている。 サムスン電子の携帯電話事業がサムスン電機、サムスンSDI、サムスンディスプレイなど他の系列会社とともに垂直系列に組まれた状況で、携帯電話の不振はグループ全体の困難に帰結されるためだ。

 当座は営業利益率の改善より市場占有率の回復が急務だ。 200ドル以下の携帯電話が市場占有率70%に達するインドでZ1が担う任務でもある。 タイゼンOSを搭載したZ1は、4.0型(インチ)画面に1.2GHzのデュアルコア プロセッサ、デュアル シムカード、1500mAh容量バッテリーを備えている。 80万ウォン台の「ギャラクシーS5」に較べれば、画面(5.1型)、バッテリー容量(2800mAh)等の機能で差がある。 だが、サムスン電子は低価格で市場占有率を高めることを期待している。 サムスン電子関係者は「中国、ロシアなどで発売された中価格スマートフォンと共に、インドで発売された低価格スマートフォンで市場占有率の回復を期待している」とし、「Z1の後続フォンや、他国でも発売するかは市場の状況を検討して今後決める計画」と話した。

 それに加えて4月にプレミアム級携帯電話「ギャラクシーS6」を発売して、すべての価格帯市場で新製品で勝負する計画だ。 また別のサムスン電子関係者は「今年1分期に底を打ってギャラクシーS6が発売される第2四半期からは上昇曲線を描くと予想している」とし、「そうでなければ大きな困難に陥りかねない」と話した。

イ・ジョンフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/673633.html 韓国語原文入力:2015/01/14 22:18
訳J.S(1283字)

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