本文に移動
全体  > 経済

韓国で幸福指数がもっとも低いのは「40代自営業の大卒離婚男性」

登録:2015-01-07 22:20 修正:2015-01-08 16:55
現代経済研究院「経済的幸福推移」報告書
済的幸福指数。//ハンギョレ新聞社

専門職従事・20代・未婚女性が一番幸せで
高齢層の幸福指数は大幅向上…40代は低下

 現在の韓国で最も不幸な人は「自営業に従事する40代の大卒離婚男性」、一番幸せな人は「専門職に従事する20代の未婚女性」という調査結果が出された。

 7日、現代経済研究院が昨年12月11~19日まで全国の成人男女812人を対象に行ったアンケート調査に基づく報告書「経済的幸福推移(第15次調査)」による年齢・職業・結婚有無・学歴別の“経済的幸福指数”を総合した結果だ。高齢層の幸福感が大幅に向上した一方、40代では大幅に低下した。経済的幸福指数は経済的側面の安定・優位・発展・平等・不安の5要素と全般的幸福感の6つの指標を指数化(100点満点)したもので、回答別に肯定100点・中立50点・否定0点を付与した後に平均を出した点数だ。

韓国人の幸福指数。//ハンギョレ新聞社

 年齢別に経済的幸福感が最も高い層は20代の若年層(48.9点)だった。続いて30代(45.4)と50代・60歳以上の高齢層(各44.9点)が相対的に高い反面、40代(40.9点)が最も低く、全体的に“U字形”を描いた。 40代の経済的幸福指数は昨年同期に比べて5.3ポイント低下した。 これとは対照的に、60歳以上の高齢層の幸福指数は昨年対比で8.2ポイント上昇し、2007年の第1回調査以後で歴代最高値を記録した。 50代(44.9点)も4.7ポイント上昇するなど、50歳以上の中高齢層の経済的幸福感は非常に高かった。 キム・ドンヨル現代経済研究院政策研究室長は「60歳以上の幸福感が大きく上がった背景には、昨年7月から基礎年金拡大支給の効果が一部反映されたと分析される」として「年金制度が定着した先進国でも、高齢層は20代と同じように幸福感が相当高くU字形を描いている」と説明した。 第1回から今年前半期の調査(14回)まで、年齢別平均幸福指数は20代(46.0)、30代(43.4)、40代(39.3)、50代(36.1)、60歳以上(35.5)の順だった。 今回50代と60歳以上の中高齢層の幸福指数が大きく向上したことが分かる。

 学歴別には大学院卒業(49.5)の幸福感が最も高く、大卒(43.8)が最も低く現れた。今回の調査で初めて大卒(43.8)の幸福感が高卒(45.0)および中卒以下(44.8)より低く現れた。 この他に結婚有無別では、未婚(44.9)、既婚(44.6)、離婚その他(30.3)の順で、性別では女性(45.6)>男性(43.4)、職業別では専門職(56.4)、公務員(53.2)、会社員(44.7)、無職その他(41.7)、自営業(38.8)の順で幸福感が高かった。

 経済的幸福を阻害している障害物は“老後準備不足”(24.8%)という回答が最も多く、“子供の教育”(22.6%)、“住宅問題”(16.6%)、“働き口不足”(16.3%)の順だった。 一方、経済的幸福を後押しする福祉サービス強化のための財源調達方案としては“金持ち増税”(41.3%)、“脱税予防”(31.7%)、“政府予算節減”(21.1%)の順だった。 自身に負担になる“税率引き上げ”(6.0%)を挙げた人は極めて少なかった。今回の電話アンケート調査の誤差範囲は95%信頼水準で±3.4%だ。

チョ・ケワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/672503.html 韓国語原文入力:2015/01/07 21:19
訳J.S(1579字)

関連記事