伝統的な福祉大国デンマークは3位に
経済的豊かさと生活の質満足度は比例しない
世界で生活の質に対する満足度が最も高い国は、中南米のパナマだという調査が出たと『ガーディアン』などが17日伝えた。
ギャラップとヘルスウェイグローバルが世界135か国の13万3000人を対象に行った世界生活の質(well being)指数調査で出された結果と新聞は伝えた。
世界での生活の質指数は、人生の目的、社会的関係、経済状況、共同体、健康の5項目に対する満足度アンケート調査を通じて作成され、3個以上の項目に対して満足していると答えた比率を基準に計算するとパナマが1位だった。 伝統的に1位を守ってきた福祉大国のデンマークは3位に押し出された。
パナマは3項目以上で満足していると答えた比率が61%であり、経済状況を除く残り4項目の満足度で世界1位を占めた。 2位は隣国のコスタリカで3項目以上の満足比率が44%で、人生の目的、社会関係、健康の3項目で満足度2位を占めた。
この調査で3項目以上で満足していると答えた比率を基準に調べた結果、上位10か国のうち7か国が中南米国家であった。 同じ基準で下位10か国中の半分はサハラ以南のアフリカ国家が占めた。 最下位は3項目以上で満足すると答えた比率が1%に終わったシリアとアフガニスタンで、長期に亘る内戦と混乱を経ているという共通点がある。 北朝鮮は調査対象にはならなかった。 この調査は生活の質に対する満足度や幸福度が必ずしも国内総生産(GDP)のような経済規模に左右されないとの趣旨で実施されたので、国別経済的豊かさと生活の質満足度は正比例しなかった。
『ガーディアン』はパナマ人の幸福度がデンマークよりも高い理由について「パナマ人が家族のきずなが非常に強い。 苦しいことがあっても一人だとは感じない」という点を指摘した。 調査機関であるギャラップとヘルスウェイグローバルは、パナマ人が中南米特有の楽天的文化と昨年の失業率が4.5%にとどまり比較的低い失業率などの影響で満足度が高いと分析した。 特に、パナマ人は社会的関係での満足度が68%で、この項目の満足度がずば抜けて高かった。『ガーディアン』は、デンマークは世界で最も貧富の格差が小さい国だが「個別性の増加と福祉国家の未来に対する不安感がある」と順位が下がった理由を指摘した。 デンマークは特に社会的関係に対する満足度が29%で、他の項目に比べて低かった。
では、韓国はどうだろうか? 韓国は75位であった。 3個以上の項目で満足していると答えた比率が14%で、タイ(22%)、ロシア(16%)より低かった。 それでも経済状況での満足が37%で他の項目より高く、人生の目的(14%)と健康(17%)の満足度は低かった。 ギャラップとヘルスウェイグローバルは、韓国の45歳以上の約半分は5項目のうちいずれの項目でも満足していないと答えたと指摘した。