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金融危機以後の経済成長は輸出でなく内需が牽引

登録:2014-12-03 07:18 修正:2014-12-03 15:17
2008年以後の経済成長率が逆転
世界貿易はさらに急激に萎縮
輸出依存継続では成長低下避けられず
内需経済への転換が急がれる
輸出中心国と内需中心国の2008年金融危機後の成長率が逆転//ハンギョレ新聞社

 中国など世界の経済が内需中心の成長戦略への一大転換を試みているなか、2008年の金融危機以降、内需中心国の成長率が輸出中心国の成長率を追い越したのが指標で確認された。グローバル経済の条件変化で韓国経済が輸出の限界にぶつかり、内需経済に急いで切り替えなければならないという声が次第に大きくなっている。

 LG経済研究院が2日出した報告書『韓国経済の新しい挑戦、内需成長』によれば、「輸出中心国は高成長、内需中心国は低成長」という公式は金融危機後すでに壊れた。研究院が国連208か国の経済成長と輸出を調べた結果、1970年代~2007年に内需と輸出を合わせた総生産に占める輸出の比重が、世界平均(2000~2012年26.8%、韓国は38.8%)より高い輸出中心国の平均成長率(3.5%)が内需中心国(3.1%)に比べて持続的に高かった。しかし、2008~2012年には内需中心国の成長率(3.4%)が輸出中心国(2.6%)を初めて上回った。輸出比重と経済成長の間の相関関係が2000年代から弱体化の趨勢に入った後、金融危機以後にマイナスに転じたのだ。

 内需主導国の経済成長率は、2000年代に入り金融危機前の4.1%から以後に3.4%へと緩やかに鈍化した反面、輸出主導国は同じ期間に5.0%から2.6%に大幅に後退した。主な原因としては、多数の国家が輸出主導成長戦略を採択した供給競争にともなう交易条件悪化、そして輸出競争力優位確保を狙った通貨劣勢競争が挙げられる。そのうえ金融危機後の世界貿易は急激に萎縮している。世界の貿易額の増加率は2008~2013年に平均2.6%で、1990年代の平均(6.6%)にも達していない。2013~2014年には1%前後に留まっている。

 イ・グンテLG経済研究院首席研究委員は「グローバル金融危機後、先進国経済も輸入依存から脱却して自主生産を試みている」として「世界経済が危機から脱出して回復傾向に入ったとしても、2000年代中盤のように韓国の経済が素早く輸出回復を示す可能性はほとんどない」と見通した。輸出依存経済構造を維持する場合、急激な成長低下は避けにくいということだ。

 研究員はさらに、輸出主導経済は世界経済危機にともなう変動性の衝撃に脆弱で、過度な輸出競争で労働条件が弱まる「底に向かう競走」が起き、内需基盤をさらに脆弱にさせていると診断した。アジア開発銀行(ADB)も最近、「輸出主導成長は長期的に持続可能でない」として内需主導成長への転換は「避けられない挑戦」であると強調したことがある。1970年代以来、韓国など東アジア経済が輸出主導成長戦略を通じて“東アジアの奇跡”を謳歌してきたが、およそ40年目にして大転換を迫られているのだ。

 もちろん輸出主導成長から内需経済に転換して無事に成功した事例は多くない。イ研究委員は「90年代以後、日本、タイ、マレーシア、カナダ、アイルランドなどが内需経済を目指してきたが、家計負債の深刻化、経常収支悪化、不動産バブル崩壊など副作用も多かった」として「しかし、長期成長の潜在力が内需拡大にあるという考えで国家の力量を集中させ、新しい道を作らなければならない」と話した。

チョ・ケワン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2014.12.02 20:15

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/667184.html 訳Y.B

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