国連の国際競争力指数基準に分析
2000年「12位対2位」から2010年「4位対7位」に
航空など13分野はすでに韓国を越す
「5年以内に韓国主力産業を威嚇する」
産業間融合や企業M&A活用など提案
「韓国の科学技術競争力は2012年基準で米国に4.7年遅れをとり、中国には1.9年先んじているだけ」「韓国と中国の国連による国際製造業競争力指数の格差が、2000年の11階段から2010年の3階段に圧縮」
サムスン電子の携帯電話事業での苦戦を契機に中国の追撃による韓国製造業の危機が話題になるなか、中国追撃の核心要因として韓中間の技術格差縮小が指摘された。
キム・チャンベ韓国経済研究院研究委員は27日、韓国経済学会、産業研究院、韓国経済研究院が共同でソウル明洞の銀行会館で開いた「中国の追撃と韓国製造業の課題」というセミナーで、「宇宙発射体および飛行体開発技術などを含む航空、宇宙、エネルギー、資源、極限技術分野の13の技術は、韓国がすでに中国に遅れをとったと評価される」として、韓中間の技術格差が急速に狭まっていると強調した。ペク・ユンソク カイスト教授も国連の国際製造業競争力指数を引用して「2000年には韓国が12位で中国の23位と11段階の差を見せたが、2010年には4位で中国の7位と3段階に狭まった」と指摘した。中国が速い技術競争力の向上を見せ、日本も円安を基に価格競争力を回復しており、韓国の輸出市場が日本と中国に急速に侵食されている。
ソ・ドンヒョク産業研究院先任研究委員は今後の展望に関連し、「5年以内に主力産業の大部分で中国がさらに威嚇的な存在に浮上するだろう。自動車、半導体、一般機械を除く多くの主力産業で中国に苦戦すると予想される」と見通した。 すでに鉄鋼、繊維および衣類などは中国に劣勢で、造船、石油化学、通信機器、ディスプレイなどは中国との競争が激しくなり一部は中国に主導権を譲り渡す展望だ。
ペク・ユンソク カイスト教授は中国追撃を防ぐ対策について「韓国企業の競争力が強い情報通信技術(ICT)は技術生態系が開放的で製品周期が短く、競争が激しいため技術や製品競争力維持は容易ではない。単純な情報通信技術分野の個別技術開発より医療など多様な分野との技術・産業間融合が活発にならなければならない」と提案した。ペク教授は中国に偏重された経営戦略から抜け出し、今後は産業主導権追撃で求心点になる代案国家に対する技術移転と直接投資を増やすことも注文した。
イ・グン ソウル大学教授は「潜在的威嚇になるほどの技術やビジネスモデルを持った企業を早く買収する必要がある」として、積極的な企業買収合併の活用を通した産業主導権を維持する法案を提案した。イ教授はまた「中国のスマートフォン市場でサムスンを越したシャオミが本当に怖い理由は、単純な携帯電話販売ではなく、ソフトウェアや応用アプリケーションなど付加サービスで売り上げを上げる(サムスン電子とは)異なるビジネスパラダイムを持ち出したため」と診断した。
イ・ジピョンLG経済研究院首席研究委員は、海外投資拡大過程で核心部品、素材技術、人材の流出が産業競争力低下を招いた日本の経験を他山の石としなければなければならないと指摘した。イ首席研究委員は「安倍政権は直接的な産業育成策の比重を減らし、代わりに為替レート、税金、規制、労働力などビジネス環境改善に努めてベンチャー投資促進と新産業育成に注力している」とし、「政府政策も過去の追撃者だった時代から変わらなくてはならない」と強調した。
韓国語原文入力:2014.10.27 22:11