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サムスン(三星)、中国のスマートフォン市場で‘シャオミー(小米) ショック’

登録:2014-08-05 23:55 修正:2014-08-06 01:11
シャオミーに第2四半期占有率1位を譲り
1分期に比べ6%以上 下落
中低価を武器に中国企業の猛追撃で
世界市場占有率も7.4% 下落
サムスン“本当の危機…非常経営に突入”
‘シャオミー'のスマートフォン

 サムスン電子が世界最大のスマートフォン市場と言われる中国で、創業4年目のベンチャー企業‘シャオミー’に敗れた。 シャオミーをはじめとする中低価格製品を前面に出した中国企業等の追撃が激化し、サムスン電子スマートフォン事業の成長鈍化が予想以上に急速に進行するという危機感が高まっている。

 米国の市場調査会社カナリス(Canalys)は4日(現地時間)シャオミーが去る2分期(4~6月)中国市場で1499万台のスマートフォンを販売し、占有率14%で1位を記録したと明らかにした。 シャオミーは直前分期である1分期には10.7%の占有率で3位に終わったが、第2四半期には昨年同期対比で占有率が240%も伸張し、サムスン電子まで抜き去り先頭に立った。 同じ期間にサムスン電子は1323万台の販売に終わり、2位(占有率12%)に落ちた。

 中国のスマートフォン市場でサムスン電子が1位を譲ったのは2012年以来初めてだ。一時22%に達したサムスン電子の中国市場占有率は去る1分期に18.3%を記録したのに続き、3ケ月後に再び6%以上の下落を示した。

 シャオミーは‘中国のアップル’と呼ばれる創業4年目のベンチャー企業だ。 カナリスのワン・チンウォン研究員は「最高仕様の製品を攻撃的価格で供給したことが最大の成功要因」と説明した。

 中国は世界最大のスマートフォン市場で、去る2分期には全世界スマートフォン出荷量の37%(1億850万台)を占めた。 問題はサムスン電子の中国内での不振が‘シャオミー突風’にともなう一時的な現象に終わらないこともありうることだ。 サムスン電子が去る4月に発売した戦略スマートフォン‘ギャラクシーS5’で新たな革新を示せなかったという評価を受けている中で、シャオミーをはじめとする中国企業らは中低価格製品を前面に出してサムスン電子が掌握していた市場を急速に蚕食している。 カナリスの今回の調査結果を見れば、占有率10位圏内の企業はサムスン電子とアップルを除けば全て中国企業だ。 特にレノボ(1303万台)が20万台差でサムスン電子に肉迫するなど、3~5位の中国企業が1%以内の格差でサムスン電子を追撃している。 現在の傾向が持続するならば、第3四半期には2・3位の順位が変わる可能性もあるという話まで出ている。 加えて、最近中国政府が携帯電話補助金の縮小に乗り出していて、サムスン電子とアップルのようにプレミアム製品の販売に集中する企業等の中国内での販売はさらに難しくなるだろうという展望まで出ている。

 膨大な内需市場をベースに急速な成長を見せている中国企業等は世界の舞台でもサムスン電子の地位を威嚇している。 米国の市場調査業者ストラテジーアナリティックス(SA)によれば、サムスン電子の去る2分期全世界スマートフォン販売量は7450万台で、昨年同期より150万台ほど減った。 一方、ファーウェイ、レノボ、シャオミーのような中国企業の販売量が2650万台から5100万台に1年間で2倍程度に増えたためだ。 これに伴い、サムスン電子の市場占有率も32.6%から25.2%に7.4%も下がった。

 このような流れによりサムスン電子の第2四半期営業利益は7兆1900億ウォンで、1分期より15%も減った。 サムスン電子は中国企業の荒々しい攻勢で「第3四半期にも実績改善は不確実」(イ・ミョンジン サムスン電子専務)だと見て、中低価格ラインナップを強化する一方、内部的には非常経営体制に突入した。 サムスン電子のある役員は「中国スマートフォン市場は毎日状況が変わると言われるほどに変化が速い。 確実に(プレミアム スマートフォン販売を中心にしたサムスン電子の高速成長)傾向は止ったようだ。 誇張ではなく本当に危機だ」と話した。

イ・ジョンエ記者 hongbyul@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/649997.html 韓国語原文入力:2014/08/05 22:16
訳J.S(1836字)

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