本文に移動
全体  > 文化

韓国の有名歌手イ・ヒョリ、日本軍「慰安婦」ドキュメンタリー映画の主題歌を制作

登録:2022-08-11 10:24 修正:2022-08-11 13:11
KBS「時事企画・窓」の制作スタッフが映画化、25日公開 
「慰安婦は売春婦」主張の「嘘」を明らかにする追跡ルポ 
イ・ヒョリ、作詞・作曲・歌「私を忘れないで」
映画『ココスニ』主題歌「私を忘れないで」ミュージックビデオ=コネクトピクチャーズのユーチューブチャンネルより//ハンギョレ新聞社

 歌手イ・ヒョリが参加した映画『ココスニ』の主題歌のミュージックビデオ「私を忘れないで」が10日公開された。『ココスニ』は、韓国放送(KBS)の探査番組「時事企画・窓」の制作スタッフが日本軍「慰安婦」を巡る歪曲された記録と隠された真実を明らかにする追跡過程を映画化したもの。イ・ヒョリは「私を忘れないで」を作詞作曲し、自ら歌った。

 昨年、日本軍「慰安婦」被害者を「自発的売春婦」と規定した論文が発表され、学界内外で大きな批判を受けた事件があった。論文を書いたのはハーバード大学ロースクールのジョン・マーク・ラムザイヤー教授。「時事企画・窓」の制作スタッフはラムザイヤー教授を直接訪ねるなど、日本軍「慰安婦」の真実を明らかにすることに奔走した。

 制作スタッフは特に、ラムザイヤー教授が自身の主張を後押しする主要な根拠として活用した「米戦時情報局49番尋問報告書」の真実を追跡した。この報告書には、1944年にミャンマーで捕虜になった朝鮮人「慰安婦」20人の話が6ページにわたって書かれている。報告書の作成者アレックス・ヨリチは「(「慰安婦」は)贅沢に暮らしていた。欲しいものを買えるくらいお金があった」とし「慰安婦は売春婦に過ぎない」と記録した。

 しかし制作スタッフは、当時尋問官を務めたアクネ・ケンジロウを訪ね、アレックス・ヨリチが通訳もなしに報告書を作ったという供述を聞く。また報告書に「付録」として添付された「慰安婦」20人の名簿を追跡し、ついに一人の人生を突き止める。名簿に「ココスニ」(Koko Sunyi)と記録されていたまさにその人が、映画の主人公だ。

 イ・ヒョリが作詞作曲した「私を忘れないで」は、数多くのココスニたちの心情を表わしたものだ。映画『アナと雪の女王』のアナの韓国語吹き替え、ドラマ「ユミの細胞たち」で感性細胞役の声を演じた声優のパク・チユンもナレーションとして参加した。「私を忘れないで」のミュージックビデオと映画の予告編は制作・配給に参加したコネクトピクチャーズのユーチューブチャンネルで見ることができる。映画公開は8月25日。

キム・ヒョシル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/culture/movie/1054224.html韓国語原文入力:2022-08-10 02:53
訳C.M

関連記事