キムチの中国語訳表記が「辛奇(シンチ)」に変更される。
文化体育観光部は最近、キムチが中国特有の漬物「泡菜(パオツァイ)」と翻訳・表記され波紋が広がったことに対し、「泡菜」に代えて「辛奇」を新たな表記とすることを確定した改正「公共用語の外国語翻訳および表記指針」(訓令)を22日に施行したと明らかにした。同改正訓令は昨年7月に制定されたもので、キムチと中国料理の泡菜を明確に区別できるようになるだろうと文体部は説明した。
中国語には「キ」、「キム」という音を表す文字がないため、発音通りの「キムチ」が表記できない。2013年に農林畜産食品部が初めて提案した「辛奇」は、発音がキムチと最も似ていて、辛くて不思議という意味もあるため、最も適切な翻訳用語に選ばれたという。
改正訓令は国と地方自治体のウェブサイト、広報資料などに適用される。文体部は「民間には訓令適用を強制しないので、事業環境に合わせて参考にし、翻訳・表記できる。ただし、韓国企業が中国でキムチを販売する場合は、消費者に馴染みのある名称を使わなければならないとする現地法令があり、新たな表記である辛奇を単独表記することはできないため、使用範囲については注意が必要だ」と述べた。
その他にも改正訓令では、韓国人がよく食べるスンデ、ソンジの英訳語を意訳表記の「blood sausage」、「blood cake」から発音通りに表記した「sundae」、「seonji」へと変更した。既存の意訳表記は嫌悪を感じさせるほどぎこちなく不快だとの世論を反映したものだという。