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コロナ禍の韓国文化界、オンライン公演やビデオ通話サイン会などで突破口模索

登録:2020-12-28 07:51 修正:2020-12-31 06:48
[2020年文化界決算]
TWICEの非対面公演シーン=JYP提供//ハンギョレ新聞社

 新型コロナウイルスの影響で、文化界は今年一年、前例のない暗黒期を迎えた。公演場と展示館は事実上営業停止に追い込まれ、劇場街も凍りついた。しかし、危機はチャンスでもあった。文化界は新型コロナの危機に止まらず、生存のための“突破口”を見いだした。今年、「非対面(アンタクト)文化」が新しい標準に浮上した背景だ。

 非対面文化が定着した代表的な部門は歌謡界だ。新型コロナで公演ができなかったことを受け、代案として「オンラインコンサート」や「オンラインショーケース」に先端技術が加わり、オンライン公演が一つのジャンルとして浮上した。特に、K-POPの成長とあいまって、大手芸能事務所所属のアイドルやチケットパワーのある歌手を中心に、オンライン有料公演による新しい収益モデルが作られた。その先頭に防弾少年団(BTS)があった。彼らは6月14日、ファンコミュニティ・プラットフォーム「Weverse」で有料オンラインコンサートの「バンバンコン・ザ・ライブ」を開いたが、同時接続した全世界のファンが75万6600人に達するほど、大成功を収めた。非対面文化の定着は、スターとファンのコミュニケーションの仕方にも変化をもたらした。ビデオ通話を利用したファンサイン会や車に乗ったままサインをもらえる「ドライブスルーサイン会」が代表的な事例だ。スターの写真や映像などで構成されたオンライン展示会も相次いだ。

 公演界も同様に、オンラインを通じて活路を見出した。ミュージカル「モーツァルト!」をはじめ、「ルードウィーク:ベートーベン・ザ・ピアノ」、「ウェルテル」、「エクスカリバー」などが有料オンライン公演を試み、新型コロナ時代のオンライン公演の可能性を確認した。ミュージカル「狂炎ソナタ」は公演実況を全国10都市の映画館で生中継する実験を行った。

 新型コロナで観覧客が急減し、最悪の事態に直面した映画界も例外ではない。240億ウォン(約22億5千万円)規模の韓国初のSF大作として期待を集めた『勝利号』をはじめ、『楽園の夜』『ザ・コール』『狩りの時間』などが劇場公開をあきらめて相次いでネットフリックスでの公開を選んだ。オンライン動画サービス・プラットフォーム(OTT)を中心に地殻変動が起きたわけだ。美術界も各種オンライン体験・展示館を開き、文化財・考古学界も「慶州(キョンジュ)チョクセム44号墳発掘成果オンライン説明会」や「慶州皇南洞新羅人墓発掘現場」をユーチューブで生中継するなど、観覧客にさらに一歩近づくきっかけを作った。

 ただし、こうした非対面文化はチケットパワーと資本力が豊富な大手芸能事務所や公演・映画制作会社、博物館などで活発に行われるだけで、中小芸能事務所や制作会社、インディーズバンド、作家などにとっては「絵に描いた餅」だという点は克服すべき課題だ。

キム・ギョンウク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/976117.html韓国語原文入力:2020-12-28 04:59
訳H.J

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