在日韓国人スパイ捏造事件を追跡した本『祖国が棄てた人々-在日韓国人留学生スパイ事件の記録』の日本語版の出版を記念する講演会が日本で相次いで開かれた。
ハンギョレの主筆を務めたキム・ヒョスン氏は22日午後、東京十島区の立教大学で『祖国が棄てた人々』の日本語版出版記念会に参加し、講演を行った。
『祖国が棄てた人々』は2015年に韓国で出版され、最近、日本でも翻訳された。キム元主筆は朴正煕(パク・チョンヒ)軍事政権が1975年11月22日、在日韓国人留学生と青年21人を学園浸透スパイ団にでっち上げた「11・22事件」などについて説明し、青い夢を抱いて祖国を訪れた在日韓国人の青年らがいかにスパイに捏造されれたのかについて語った。彼は1992年から95年までハンギョレの初代東京特派員を務めた。
これに先立ち、李リョン京(リ・リョンギョン)立教大学兼任講師が再審を通じて無罪判決を受けた33人の事例を通じて、スパイ捏造事件が1970~80年代に集中している点などについて説明した。立教大で開かれた講演会には約150人が参加し、被害者の李哲(イ・チョル)氏と金元重(キム・ウォンジュン)氏らが出席した。24日には大阪でも講演会が開かれた。