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DMZで平和を歌う…ピーストレイン・ミュージックフェスティバル開催

登録:2018-06-20 09:22 修正:2018-06-20 09:56
世界中の音楽家たちのピーストレイン・ミュージックフェスティバル  
21~24日、グレン・マトロックなど7カ国34チームが出演 
ソウルプラットフォーム倉洞61、鉄原労働堂舎・月井里駅などで公演
第1回DMZピーストレイン・ミュージックフェスティバルが21~24日、江原道鉄原とソウルなどで7カ国34チームが参加する中で行われる=DMZピーストレイン・ミュージックフェスティバル組織委員会提供//ハンギョレ新聞社

 「平和が主流だ!境界地域で平和を歌いましょう」

 江原道の境界地域で、全世界の著名ミュージシャンたちが大挙参加するDMZピーストレイン・ミュージックフェスティバルが行われる。

 江原道は21~24日、鉄原(チョルウォン)労働党舎と月井里(ウォルチョンリ)駅、孤石亭などでセックスピストルズの結成メンバーであるグレン・マトロックなど7カ国34チームが出演する「第1回DMZピーストレイン・ミュージックフェスティバル」を開くと19日明らかにした。今回のフェスティバルは、平昌五輪をきっかけに続いている南北平和ムードを拡散するため、江原道と鉄原郡、ソウル市などが準備した。

 本行事に先立ち、音楽家などが集まって境界地域で平和をテーマにした音楽フェスティバルを開く意味について討論し、プレ演奏を鑑賞する時間が設けられた。21日、ソウルプラットフォーム倉洞61で開かれる「DMZピーストレイン国際カンファレンス」が皮切りとなる。英国グラストンベリー・フェスティバルの企画者であるマーティン・エルボンが出席し、時代を導き、時代が熱望した音楽や時代精神について話す時間を持つ。また、音楽評論家である聖公会大学のシン・ヒョンジュン教授の司会でグレン・マトロックなどが出演して、英国と韓国の抵抗音楽と平和のための芸術行動について討論する。パレスチナ・ミュージックエキスポの設立者であるラミ・ユニスが音楽祭で治癒される紛争に対する話も聞かせる。22日には同じ場所でソウルプラットフォーム倉洞61に入居または協力している音楽家とピーストレインに参加する音楽家などが出演する発表会が設けられる。

 23日には実際にピーストレインが運行される。約130人を乗せてソウル駅を出発するピーストレインは170分あまりを走り、戦争の傷を抱えている鉄原の白馬高地駅に到着する予定だ。列車の中ではパク・ウンソク音楽評論家が「ウッドストックからピーストレインまで、平和音楽の歴史」をテーマに、キム・ヌリ中央大学教授が「平和と冷戦」をテーマに講演し、韓国の代表的なロックバンドのギャラクシー・エクスプレスと韓国芸術総合学校の代表青年芸術家が公演を繰り広げる。

 23日午後1時からは、鉄原の労働党舎でピーストレインのオープンステージが行われる。労働堂舎はもともと北朝鮮労働党の党舎として使われていたが、戦争の後に廃墟となり、現在は骨組みだけが残っている。オープンステージではシンガーソングライターのソンウ・ジョンアと平昌五輪開・閉幕式の振り付けを担当したチャ・ジンヨプのCollective Aの公演が予定されている。

 オープンステージに続き、月井里駅では壊れた汽車を背景に線路の上でカン・サネやニュートン・フォークナーなどが出演し、平和の歌を歌う。「鉄馬は走りたい」という一文で知られた月井里駅は、非武装地帯の南方限界線から最も近い駅だ。同じ時間、鉄原孤石亭では「チャン・ギハと顔たち」、イ・サンスンなどが出演し、翌日明け方2時20分まで平和を歌う予定だ。24日午後からは孤石亭でジョイス・ジョナサンの公演をスタートに、グレン・マトロックなどが舞台に上がりクラインナッツなどとともに協演舞台を披露する。

 ユン・ソンボ江原道文化観光体育局長は「全世界で唯一の分断国家の境界地域を平和地域にする象徴的な意味を込めた行事」と話した。

パク・スヒョク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/849727.html韓国語原文入力:2018-06-19 19:20
訳M.C

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