文在寅(ムン・ジェイン)大統領が1日、アントニオ・グテーレス国連事務総長に「国連が(4・27南北首脳会談で合意した)板門店宣言を支持する宣言を発表し、北朝鮮の豊渓里(プンゲリ)核実験場の閉鎖現場(公開)を参観してほしい」と要請した。
キム・ウィギョム大統領府報道官は記者会見で「文大統領は午前11時30分から午後12時まで、グテーレス事務総長と通話会談を行い、南北首脳会談の結果について意見を交わした」として、このように明らかにした。文大統領はグテーレス事務総長に「国連が総会や安全保障理事会を通じて、南北首脳が合意した板門店宣言を歓迎し、支持する宣言を発表してほしい」としたうえで、「国連の支持は、南北関係の発展だけではなく、近日中に行われる朝米首脳会談の成功のためにも大きな力になるだろう」と述べた。また、「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が豊渓里核実験場の閉鎖に韓国と米国はもちろん、国際社会にも透明に公開すると約束したが、閉鎖現場で国連も一緒に廃棄を確認してほしい」と要請した。大統領府関係者は「国連が豊渓里核実験場の閉鎖への参観を決定すれば、国連傘下の国際原子力機関(IAEA)側から(閉鎖現場に)派遣されることになるだろう」と説明した。文大統領はまた、板門店宣言で非武装地帯を実質的な平和地帯に転換する内容に言及した後、「その過程にも国連が参加し、履行を検証してほしい」と要請した。
これに対し、グテーレス事務総長は「喜んで協力する用意がある」と答えた。彼は「文大統領の要請は国連安保理の承認が必要な事項だが、朝鮮半島の平和定着の役に立てるよう努力する」とし、「国連軍縮担当の責任者を韓国と協力するように指定する」と述べた。