原文入力:2009-05-13午後08:52:17
ユネスコ諮問機関 ‘登載勧告’
儒教・風水的 建築 高い評価
ノ・ヒョンソク記者
←太祖 李成桂と世宗大王の陵 ‘朝鮮王陵’ の一部である太祖李成桂の健元陵(京畿道九里市・左側)と世宗の英陵(京畿道,驪州郡). 文化財庁提供
来る6月、ユネスコ世界遺産委員会で最終確定する ‘朝鮮王陵’ の世界文化遺産登載に青信号が点った。文化財庁は昨年9月ユネスコ諮問機関の国際記念物遺跡協議会(ICOMOS・イコモス)が朝鮮王陵40基を事前実態調査し最近提出した評価結果報告書で ‘登載勧告’ 判定を下したと13日明らかにした。
これに伴い6月22~30日スペイン セビリヤで開かれる世界遺産委員会が朝鮮王陵の世界遺産登載を決める可能性が有力になった。ユネスコはこれまで登載決定過程でイコモスの実態調査結果を事実上追認してきた。
文化財庁側は「イコモスの審議評価は世界遺産委の判断に決定的影響を及ぼす」として「登載を勧告した遺跡が拒否されたことはなく、事実上登載が確実視されると見ている」と説明した。
イコモスは報告書で「朝鮮王陵は儒教的,風水的伝統を基盤とした独特の建築と造景様式で世界遺産的価値を認められた」とし、祭礼儀式など無形の遺産を通じて歴史的伝統が現在まで継続してきたという点と朝鮮王陵全体が統合的に保存・管理されてきたという点などを高く評価した。
昨年1月に世界文化遺産登載を申請した‘朝鮮王陵’は朝鮮王朝(1392~1910)の1~27代王と王侯,事後追尊された王,王侯の墓40基(北韓 開城地域2基除外)を称するもので、墓と境域などの配置・構造の独創性と保存状態などから世界的な貴重遺跡と評価されている。
朝鮮王陵の登載が確定すれば、韓国が保有するユネスコ世界遺産は9ヶ所に増える。現在は慶州石窟庵・仏国寺,海印寺蔵経板殿,宗廟など7ヶ所が世界文化遺産として、済州火山島と溶岩洞窟は世界自然遺産として登載されている。
一方 ‘韓国の白亜紀恐竜海岸’ という名前で世界自然遺産登載を申請した全南・慶南一帯の恐竜足跡化石遺跡は世界自然保全連盟の実態調査結果 ‘登載不可’ 判定を受けて残念な思いをした。
ノ・ヒョンソク記者nuge@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/354737.html 訳J.S