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南漢山城(ナムハンサンソン)行宮(ヘングン※)復元 完了…本日 落成式

原文入力:2012/05/23 22:35(760字)

(※)行宮(訳注:王が行幸する時に用いる仮宮
←京畿道(キョンギド)、南漢山城の行宮

 ユネスコ世界文化遺産登載を推進中の京畿道、南漢山城内の行宮(写真)を復元する10年に及ぶ工事が終えられた。京畿道は最後の工程である下闕の丹青工事を最近終えて、24日午後2時に伝統音楽・仮面劇などで落成祭りを行う。

行宮は朝鮮時代に王が都城の外側へ出かける際に留まった所だ。ソウルと近い南漢山城行宮は朝鮮王室が国内各地に作った行宮23ヶ所の中で最も格の高いところに選ばれる。 山城内の北東側の丘に位置した行宮は17世紀に仁祖が建て、まもなく丙子胡乱の時に王室と朝廷の避難所として使われた。仁祖はここで47日間抗戦し清国軍に降参した。 1895年、明成(ミョンソン)皇后殺害後には義兵の抗争が繰り広げられたが、日帝強制占領期間に破壊されたまま見捨てられる悲運を体験した。

 215億ウォンを投じた復元工事は1999年の跡地発掘調査に始まり、王の住居・政務空間である上闕、歴代の王の位牌を奉安した左殿、正門である漢南楼など建物全体252.5間のかつての姿を蘇らせた。 南漢山城は昨年文化財庁の世界文化遺産優先登載推進対象に選ばれたが、ソウル市も最近、漢陽都城(ハニャンドソン)の世界遺産登載を推進中なので共同登載が望ましいという声が高まっている。行宮は24~28日まで無料開放される(以後は入場料1000ウォン)。

ノ・ヒョンソク記者 nuge@hani.co.kr,写真京畿文化財団提供

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/534406.html 訳J.S