10~14世紀、高麗王朝の首都だった北韓の‘開城(ケソン)歴史遺跡地区’がユネスコの世界遺産目録に載った。 文化財庁は23日、報道資料を出して「ユネスコ世界遺産委員会が23日カンボジア、プノンペンで37次会議を開き、開城歴史遺跡地区の世界遺産登載を決めた」と明らかにした。 世界遺産委員会側は高麗時代以前に韓半島に存在した多様な文化・政治的価値を5世紀にわたり隣国らと‘交流’し、高麗王朝の突出した文化的伝統を見せる‘証拠’になるという点を登載理由として認定したと文化財庁は伝えた。
開城歴史遺跡地区は開城城郭、開城南大門(ナムデムン)(写真),満月台、開城瞻星台(チョムソンデ)、高麗成均館(ソンギュングァン)、崇陽書院(スンヤンソウォン)、善竹橋(ソンジュクギョ)、表忠寺(ピョチュンサ)、王建王陵(ワンゴンヌン)、七陵群(チルルングン)、明陵(ミョンヌン)、恭愍王陵(コンミンワンヌン)など12ヶの個別遺跡から形成されている。 北韓は2007年ユネスコに開城地区の世界遺産登載を申請したが、その翌年に開かれた32次世界遺産委員会で登載範囲と緩衝地域の大きさが不足しているという理由で差し戻し判定を受けた。 北韓はこれを補完して昨年、世界遺産登載を再申請し、今年5月に諮問機構であるICOMOS(国際記念物遺跡協議会)は登載勧告判定を下した経緯がある。開城地区登載により北韓は2004年に登載された‘高句麗古墳群’と共に計2件のユネスコ世界遺産を持つことになった。 イム・ジョンウォン記者 blitz@hani.co.kr 写真:東国(トングク)大イ・ウンヘ教授 提供