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[本]‘イルベ’と奇妙に似ている日本の新右翼 ‘在特会’

登録:2013-05-26 22:31 修正:2013-05-27 07:21
一週間を開く考え -街頭に躍り出たネット右翼 安田浩一 著 キム・ヒョンウク訳/フマニタス 編

 "在日朝鮮人は強制連行という話にならないことを未だに言っています。 謝罪とか補償とか騒いでいます。 日本人を蔑視しているという話です! そんなに日本が嫌いなら祖国に戻れ! 嘘をついてまで、そんなに金を受け取りたいのか?" "こいつらを殴って殺さなければなりません。 怒れ、日本人! 立ち上がれ、日本人! オイ聞いているのか、チョンコ(韓民族を蔑視する言葉)!"

 ‘在日特権を許さない市民の会’(在特会)をはじめとする日本の新右翼は、過去の植民支配と侵略などの犯罪的過去をたやすくは認めないという点で既存右翼と大きく変わらない。 だが、インターネットを通じて直接的で挑発的な口調で広範囲な大衆の関心を呼び起こし、彼らの内の相当数を街頭デモに呼び出す行動主義は彼らの著しい特徴だ。

 記者経歴20年のベテラン フリーランサー 安田浩一が書いた在特会現場取材ルポ<街頭に躍り出たネット右翼>はその主役たちと一人一人対面取材する正面突破方式で日本新右翼の正体を生き生きと明らかにする。 2011年8月東京<フジTV>放送会社前で "いい加減にしろ、フジ テレビ!" と叫び韓流番組の放映に反対する激烈な抗議デモを行ったのも、中国と韓国に温情的な日本公明党の母体である創価学会を反日団体と糾弾し俳優キム・テヒの独島(トクト)発言を問題視して日本入国を阻んだのも彼らだ。 彼らの様態は最近私たちの社会に衝撃を与えたいわゆる‘イルベ(日刊ベスト)’とも類似点が多い。

 著者の安田は<ハンギョレ>との通話で「イルベはまるで‘2チャンネル’(日本最大の保守右翼インターネット匿名掲示板)のようだ。 敵を作り出しては殴り倒す形態が似ている」と指摘した。 著者はまた、在特会を作り出す日本社会の方がさらに問題だという認識も表した。 安倍晋三総理、橋下徹大阪市長など、政治指導者の過去事に関連した最近の‘妄言’は著者のそのような指摘に説得力を付与する。

ハン・スンドン記者 sdhan@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/culture/book/589131.html 韓国語原文入力:2013/05/26 21:43
訳J.S(1003字)

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