韓国与党「国民の力」のハン・ドンフン非常対策委員長は26日、「重大犯罪が法によって処罰されるのを妨げることが至上目標である多数党がますます暴走し、この国の現在と未来を台無しにするのを防がなければならない」と述べた。就任第一声で最大野党「共に民主党」を攻撃したかたちだ。
ハン委員長はこの日、ソウル汝矣島(ヨイド)の党本部でおこなった非常対策委員長受諾演説で、「数十年間にわたって386世代(民主化運動に関わった60年代生まれの人々)が40代、50代、60代になるまで使い続けた功績をまた押し付け、後々まで国民の上に君臨し啓蒙しようとしている『運動権特権政治』を清算しなければならない」とし、このように述べた。国民の力全国委員会はこの日午前の非対面会議で、音声自動応答(ARS)方式の投票によってハン委員長を任命した。
ハン委員長は「イ・ジェミョン代表の民主党が『運動権特権勢力』、『”改革の娘”全体主義勢力』と結託して、自分が生き延びるたねに国を滅ぼすのを防がなければならない」とし、「本当にそんな世の中が到来して市民が苦しむのを見守るつもりなのか。それは未来と市民に対する責任をないがしろにすること」だと述べた。
続けて「私たちは少数党であり、暴走する多数党を相手にしなければならない今の政治構図は非常に厳しい状況であることは確かだ」としつつも、「恐怖は反応であり、勇気は決心だ。このままでは、今のイ・ジェミョン民主党の暴走を止められない可能性がある。だから私たちは勇気を出すことを決心しなければならない。私は勇気を出すことを決心した」と述べた。
ハン委員長はまた、「私は地方区や比例で出馬しない。ひたすら勝利のために献身する」とし、「我が党は国会議員の不逮捕特権を放棄することを約束する方々だけを公認候補に推薦する。後に約束を破った方々には直ちに除名などの強力な措置を取る。私たちはイ・ジェミョン代表の民主党とは違う姿でなければ」と述べた。