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韓国与党の新たな非対委では世代交代を実現?「朴槿恵元大統領の成功事例」にならうか

登録:2023-12-25 06:12 修正:2023-12-25 07:22
非常対策委員長に指名されたハン・ドンフン氏、3日間公の場に現れず人選を構想 
与党では70・80・90年代生まれの「789非常対策委」を求める声も
韓国の与党「国民の力」のハン・ドンフン非常対策委員長指名者が21日午後、果川の法務部庁舎で離任式を終えて取材陣の質問に答えている/聯合ニュース

 韓国の与党「国民の力」の非常対策委員長に指名されたハン・ドンフン氏が、29日の非常対策委員会の発足を目指し、非常対策委員の人選に速度を上げているという。党内では1973年生まれで50歳のハン氏が、非常対策委員会の人選でも「97世代」(1970年代生まれ・1990年代大学入学)以下を重用し、「世代交代」を続けるものとみている。

 ハン氏は21日、非常対策委員長に指名された直後に法務部長官の離任式を行ってから、同日まで3日間、公の場に姿を現さなかった。非常対策委員の人選と関連し、周りと意見交換を行っているという。ハン氏は26日に予定されたオンライン全国委員会を経て、非常対策委員長に正式に任命された後、本格的に非常対策委員の接触に乗り出すものとみられる。国民の力の幹部は「29日に非常対策委員会の構成を完了すると予想される」とし、「29日の常任全国委員会で非常対策委員を追認すれば、自動的に既存の最高委員会は解散する」と話した。

 非常対策委は非常対策委員長と固定メンバーの院内代表と政策委議長を含め、15人以内で構成されるため、ハン・ドンフン氏が最大12人を任命できる。党内では非常対策委の構成から「刷新」基調を示さなければならないという声があがっている。党指導部の関係者は「ハン氏がプロの政治家とは異なる政治を展開するだろうという期待があるが、非常対策委員の人選にもそのような趣旨が反映されることを願う」と語った。

 それだけに、野党「共に民主党」の「86世代」に照らし合わせ、70・80・90年代生まれが主軸となる「789非常対策委員会」にすべきという声も高まっている。慶尚道の選挙区で初当選したある議員は、「789世代が(人口で)大きな比重を占めているが、彼らの声がきちんと反映される政策を作らなければならない」と述べた。ユン・ジェオク党代表権限代行兼院内代表が非常対策委員会と関連し、「青年層や中道、首都圏など支持層の拡大に役立つ人を中心に陣営を整えた方が良い」(21日)と発言したのも、このような脈絡からだ。ただし、「789非常対策委員会」を主張してきたハ・テギョン議員は、24日のフェイスブックへの投稿で、「生物学的年齢にこだわる必要はない。年を取っても考えが若い人もいるし、青年でも中身は年寄りの人もいる」とし、「789世代を中心に非常対策委員会を構成するものの、新しい時代精神をきちんと代弁する人なら、前の世代の人でも重用する方が成功確率を高めるだろう」と書いた。

 成功事例と評価される2011年の朴槿恵(パク・クネ)非常対策委員会は、保守政治とは距離があったキム・ジョンイン前議員と、26才だったイ・ジュンソク元代表を抜擢する一方、内部でも「民本21」所属の刷新派議員であるキム・セヨン議員とチュ・グァンドク議員を揃えた。また、世論調査下位25%の現役議員を公認候補から排除するなど、強力な人的刷新を行い、第19代総選挙で152議席を獲得した。

 ユン・ジェオク権限代行は24日、責任党員に送った年末の挨拶で「新しい非常対策委員長を中心に国民の目線に合う政策と政治で、国民には信頼を与える政党、党員には堂々とした誇らしい政党になれるよう、より一層努力する」と述べた。

ソ・ヨンジ、シン・ミンジョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1121628.html韓国語原文入力: 2023-12-25 02:48
訳H.J

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