11日から4泊6日の日程でカンボジアとインドネシアを歴訪する尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が、13日に米国のジョー・バイデン大統領、日本の岸田文雄首相との3国首脳会談に臨む。北朝鮮の相次ぐ武力示威への対応策が集中的に論議される見通しだ。
尹大統領は10日、出勤の途上での囲み取材で「梨泰院惨事の犠牲者と遺族、そしてまだ衝撃と悲しみに苦しんでいる国民を思うと、外交歴訪行事に参加すべきか悩んだが、韓国国民の経済生産活動と利益に深く関わる重要な行事なので苦しい決定をした」と話した。さらに「多国間会議で重要な2国間会談がいくつかある」とし「韓米日首脳会談は確定しており、いくつかの2国間会談も確定または(協議が)進行中」と付け加えた。
これに先立ってキム・ソンハン国家安保室長が前日に記者会見を開き「尹錫悦大統領が11日からカンボジアのプノンペンで開かれるASEAN関連首脳会議、インドネシアのバリで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に参加する予定」だと発表した。
米国のホワイトハウス側も、韓米日3国首脳会談が開かれることを確認した。ロイター通信は、ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のワトソン報道官の発言を引用し、「バイデン大統領が13日、日本の岸田首相と韓国の尹錫悦大統領と会い、3国首脳会談を行う予定」だとし「北朝鮮の不法な大量破壊兵器や弾道ミサイルの威嚇に対処するための努力を含め、インド太平洋地域における韓米日三角協力を拡大する問題について話し合う」と伝えた。尹大統領は今年9月、国連総会に出席するため米国を訪問した際、バイデン大統領と会場で会い48秒ほど対話を交わした。
一方、尹大統領は初の歴訪地であるカンボジアで、いわゆる「韓国版インド太平洋戦略」の核心内容を公開する予定だ。尹大統領は「多くの国がインド太平洋戦略を相次いで発表している」とし「今回のASEAN首脳会議で自由・平和・繁栄に基づく韓国のインド太平洋戦略の原則を発表し、韓国とASEANの関係についての連帯構想も発表する」と述べた。