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サムスン会長の葬儀で新型コロナ感染…政官界要人が次々と自宅隔離

登録:2020-11-05 06:27 修正:2020-11-05 08:06
イ・ゴンヒ前会長の葬儀場の取材陣が新型コロナ感染判明 
防対本「10月26日のサムスン病院訪問者は検査を」
サムスングループの故イ・ゴンヒ前会長の葬儀場が設けられたソウル江南区のサムスンソウル病院の斉場に立ち寄った取材記者の1人がCOVID-19感染判定を受けた4日午後、サムスンソウル病院の斉場入口にCOVID-19感染拡散防止のための出入り制限の案内文が付けられている/聯合ニュース

 4日、サムスングループの故イ・ゴンヒ前会長の葬儀期間中、サムスンソウル病院に新型コロナウイルス感染症(COVDI-19)の感染者が長時間とどまった事実が判明し、政官界の関係者の間で緊張感が高まっている。中央防疫対策本部(防対本)はこの日、「10月26日にソウル江南区(カンナムグ)のサムスンソウル病院の斉場1階ロビーと出入口にいた野外取材陣と訪問者は、近くの選別診療所で検査を受けてほしい」という内容の緊急災害メールを送った。イ前会長の葬儀場を取材した記者のなかからCOVID-19の感染者が出たためだ。当時、取材陣の質問に答えた政官界の要人も、感染者である記者との濃厚接触者に分類されることになった。

 この日の政界では、防対本の指針に従い予定された日程を取り消すなど、緊迫した動きが続いた。まず、当日イ前会長の葬儀場を訪問したウォン・ヒリョン済州道知事は、当面の間は予定されたすべての日程を延期し、自宅隔離すると明らかにした。ウォン知事とともにイ前会長の葬儀場を訪問した済州道のソウル本部職員1人も、同時に診断検査を受け、自宅隔離に入った。

 当日葬儀場を訪問した野党「国民の党」のアン・チョルス代表も、防対本の指針に従いCOVID-19の診断検査を受け、自宅隔離に入った。これに伴い国民の党は、5日朝に予定されていた最高委員会議も中止することにした。

 政府の人々もCOVID-19の影響圏に入った。大統領府のキム・ヒョンジョン国家安保室第2次長は当初、4日午前の国会運営委員会の国政監査に出席したが、防対本の指針に従い診断検査を受けるために離席した。ノ・ヨンミン大統領秘書室長は「キム次長が文在寅(ムン・ジェイン)大統領と密接に接触したのではないか」という野党「国民の力」のキム・ソンウォン議員の質問に「(10月26日以後)、キム次長が大統領に密接に対面報告することはなかった。5メートル以上は離れていたようだ」と述べた。

 ホン・ナムギ副首相兼企画財政部長官も同日午前、予算案審査のために国会予算決算特別委員会に参加した後、午後1時にCOVID-19の検査を受け、自宅隔離に入った。政府の人々のうち、当日サムスンソウル病院を訪れたウン・ソンス金融委員長、チョ・ソンウク公正取引委員長などがこの日、COVID-19の検査を受けたと伝えられた。

ノ・ヒョヌン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/968543.html韓国語原文入力:2020-11-04 18:24
訳M.S

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