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韓国ドラマ「ドクターX」と医者のイメージ【コラム】

登録:2026-10-28 08:49 修正:2026-10-28 10:40
//ハンギョレ新聞社

 現在放送中のSBSの医療ドラマ「ドクターX~白衣のマフィア~」のタイトルが目に留まった。「マフィア」という言葉のせいだ。一部とはいえ、医療界を犯罪組織として描いたドラマは今回が初めてだと思う。

 1980年に韓国放送(KBS)で放送された韓国初の医療ドラマ「望み」は、医者を「献身的な人物」として描いた。主人公である町の医院の院長ドクター・リ(シン・グ)は、貧しい患者や疎外された隣人に仁術を施す。1994年の「総合病院」のレジデント1年目のキム・ドフン(イ・ジェリョン)も、自らの出世より患者の命と治療を優先する人物だった。

 医者のイメージは2007年の「白い巨塔」で大きく変わる。大学病院の外科長選挙をめぐる権謀術数を描いたこのドラマは、病院を「激しい権力闘争の戦場」として描写した。主人公の天才外科医チャン・ジュンヒョク(キム・ミョンミン)は、倫理や人間性よりも昇進と権力が最優先の冷酷な野心家だ。

 2016年に放送された「浪漫ドクター キム・サブ」は、大規模病院を非倫理的な医療行為が横行する場所と設定。主人公のキム・サブ(ハン・ソッキュ)は、そんな大病院で犠牲になった天才医師だ。江原道の山奥にあるトルタム病院で働くことになった彼は、「どんな状況でも『救う、救わなければならない』という原則」のもとに患者と向き合う。しかし、大病院にはすでに、そのような良心的な医師の立つ場所はない。

 「ドクターX」では、病院を完全に「白衣をまとったマフィアに握られた場所」として描いている。ある意味、このようなイメージの形成には、繰り返されてきた医療ストライキも少なからぬ影響を及ぼしたはずだ。しかし反応は熱い。第1回の視聴率は11.4%だったが、第6回は19.5%にのぼっている。

 医者はこのような現実を軽く考えてはならない。検事のケースを考えてみよう。1995年に放送された「砂時計」のカン・ウソク(パク・サンウォン)検事は、「権力の侍女にはならない」という決意を示した。一方、2000年代以降の作品に登場する検事は、権力と結託して不正を働く人物となった。そして2026年、検察庁は歴史の中へと消え去った。

 医者も、イメージの悪化の分だけ国民から遠ざかりうる。ドクターXのケ・スジョン(キム・ジウォン)も西南病院の医者らに「金を稼いで出世するために勉強ばかりしてきた人間たち。倫理だとか信念だとかを考えることもなく、ただ愚かに賢い人間たち」と痛烈に批判する。

 医者のイメージ低下は国家的な損失だ。医者に対する否定的なイメージが高まった分だけ、医療への信頼は低下する恐れがあるからだ。

 医者のイメージ回復、どうすればよいのだろうか。

キム・ボグン|健康医療セクションチーム長 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/1284385.html韓国語原文入力:2026-10-27 15:58
訳D.K

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