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続くウォン安で、物価上昇→金利上昇→景気回復遅滞の「悪循環」懸念=韓国

登録:2025-12-22 06:51 修正:2025-12-22 08:26
月平均のウォン相場が値下がりの傾向を見せた21日、ソウル明洞の両替所に為替レートが表示されている/聯合ニュース

 ドルに対するウォン安が続いていることで、輸入品の物価が上昇し、物価上昇への期待心理が市場金利を押し上げる悪循環が懸念されている。金利の上昇は投資と消費を抑制し、景気に否定的な影響を及ぼしかねない。

 21日、金融投資協会の集計によると、譲渡性預金証書(CD)91日物金利は19日に年2.85%で取引を終え、3月4日以来最高値を記録した。8月初めの韓国銀行の基準金利水準である年2.50%を底に、上昇傾向が続いている。

 銀行が資金調達のために発行するCDの金利上昇は、融資金利を引き上げる。銀行の融資金利の基準となるCOFIX(資金調達費用指数)が10月に0.03ポイント上がったことを皮切りに、11月に0.05ポイント、12月には0.24ポイント上がり、年2.810%になった。

 5月末に2.3%台にとどまっていた3年満期国庫債金利も、11月27日に3%台に初めて上昇して以来、3.0%前後で動いている。19日には韓銀の基準金利より0.5ポイントほど高い年3.010%の終値を記録した。社債金利(無保証3年満期)は年3.5%台に上がっている。

 市場金利の上昇は、期待インフレ率の上昇によるものだ。物価が上昇し、未来のお金の価値が下落する幅が大きくなるほど、名目金利は上がるものだ。物価への不安は韓銀の緩和的通貨政策(基準金利の引き下げ)の展開を困難にし、市場金利の上昇を煽ることもある。

 最近の期待インフレ率の上昇は、ウォン安による輸入物価の上昇に大きな影響を受けている。韓銀の経済統計システムによると、ウォン相場の月平均値は6月の1ドル=1366.95ウォンから12月(1~19日)には1471.4ウォンへと6カ月連続でウォン価値が下落。6カ月間の下落幅は104.45ウォン(7.64%)に上る。12月中のウォン相場は月初よりウォン安傾向を示しており、月末には月平均値がさらに下がる可能性が高い。

 韓銀が集計する輸入物価指数は、8月(-2.2%)までは前年同月に比べ下落傾向を示してきた。しかし、9月に0.7%上昇したのを皮切りに上昇傾向に転じ、11月には2.2%も上昇したことが分かった。統計庁の消費者物価指数の上昇率(前年同月比)も、8月1.7%、9月2.1%、10月と11月には2.4%と上昇している。韓銀は、ウォン相場が現在のような1ドル=1470ウォン台を維持した場合、来年の消費者物価が2.3%上がるものと予想している。

 外国為替市場のアナリストらは、輸出企業の保有ドル売りの誘導、国民年金基金の為替ヘッジや韓銀との為替スワップの延長など、外国為替当局の最近の措置にもかかわらず、為替安定は期待しがたいとみている。新韓銀行のエコノミストのペク・ソクヒョン氏は「ドル需要優位の構図を覆すには(当局の措置が) 不十分という判断」だとし、「年末のウォン相場は1ドル=1470〜1480ウォンになるだろう」と語った。KB国民銀行のエコノミストのムン・ジョンヒ氏は「当局の努力が勧告や点検事項だという点で、市場効果はまだ限られている」とし、「対外不確実性、米国証券市場の調整などが発生した場合、1500ウォンを越える可能性もある」と述べた。

チョン・ナムグ記者、チョ・ゲワン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1235737.html韓国語原文入力:2025-12-21 19:10
訳H.J

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