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ウォン相場、取引中1ドル=1480ウォン突破…韓銀総裁も「懸念大きい」

登録:2025-12-18 06:50 修正:2025-12-18 08:30
イ・チャンヨン韓銀総裁「相場レベルの調整が必要」
17日、ソウル中区のウリィ銀行本店のディーリングルームの現況表示板にKOSPI指数などが表示されている/聯合ニュース

 ウォン相場は17日、取引中に心理的抵抗線である1ドル=1480ウォンを超えた。外国為替当局はレートの防御に総力戦を繰り広げているが、為替市場における需給の不均衡により、ウォン安への期待心理がなかなか収まらない様子だ。

 同日、ソウル外国為替市場でウォン相場は前日より2.5ウォン高い1ドル=1474.5ウォンでスタートしたが、直ちに下降に転じ、午前一時1482.3ウォンまでウォン安が進んだ。取引中に1480ウォンを超えたのは4月9日(1487.6ウォン)以来8カ月ぶり。午後に入ってレートの下落幅は多少縮小されたが、1480台で攻防を繰り広げ、前日より2.8ウォン安の1ドル=1479.8ウォンで日中取引を終えた。

 ドルに対するウォン相場が心理的抵抗線である1480ウォンを脅かしていることを受け、韓国国民年金は韓国銀行と結んだ外国為替スワップを稼動したことが分かった。外国為替当局と国民年金は先日、年間650億ドルの限度で、外国為替スワップ契約を1年延長することで合意した。外国為替スワップは国民年金が海外資産を買い入れる時に必要なドル需要を吸収する役割を果たす。

 外国為替当局の総力戦にもかかわらず、外国為替市場でドルの需要とウォン安ドル高への期待はなかなか収まらない様子だ。当局は、国民年金と外国為替スワップの延長契約と共に、必要に応じて戦略的な為替ヘッジで外国為替市場へのドル供給を増やす方針を固めた一方、輸出入企業には輸出代金を両替するよう呼び掛けている。

 外国為替当局の一軸である韓国銀行のイ・チャンヨン総裁は、現在のウォン相場について「懸念が大きい」として危機感を示した。イ総裁はこの日午後に開かれた物価説明会で、「韓国は現在、対外純債権国であるため、金融危機や国家不渡りの危機ではない」とし、「だが、為替レートが物価に及ぼす影響が大きく、成長の二極化が深まる恐れがある」と述べた。通常、ウォン安が10%進むと、消費者物価の上昇率が0.3ポイント上がるというのが韓銀の推算だ。為替相場が現在の水準を維持した場合、来年の物価上昇率は従来の見通し(2.1%)より高い2.3%になると韓銀は予想した。

 イ総裁は、ウォン安ドル高の主な要因として、外国為替市場の需給の偏りを挙げた。イ総裁は「米ドルが安定しているにもかかわらず、1ドル=1400ウォン台前半からウォン価が落ち始めたのは内部的要因が大きかった」とし、「ウォンの価値が下がりすぎた部分もあると考えており、変動性だけでなくレベル(水準)も調整が必要だ」と話した。

 外国為替当局が具体的な為替レベルに対して調整メッセージを出すのは異例のことだ。外国為替市場の参加者たちに強力な為替防御メッセージを出したということだ。しかし、国民年金の外国為替スワップの稼動とイ総裁の発言後も、ウォン安にはあまり歯止めがかからなかった。それだけ市場のドル需要とドル高に賭ける心理が強いものとみられる。

 イ総裁は海外投資による需給不安に対応するための国民年金の「役割」を強調した。イ総裁は「(ウォン安の理由が)韓国と米国の経済成長率と金利格差が大きく、株式市場にコリア・ディスカウントがあることを否定するわけではない」としたうえで、「国民年金がマクロ経済に及ぼす影響は10年前とは異なるため、海外投資の際のマクロ的波及効果と、国内市場にどのように投資するかなどを考えながら、資産運用をしなければならない時期になった」と述べた。

キム・フェスン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1235132.html韓国語原文入力: 2025-12-17 20:56
訳H.J

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