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サムスン電子、14年間守ってきた「営業利益1位」の座を現代自動車に明け渡す=韓国

登録:2023-11-16 19:07 修正:2023-11-17 07:52
第4四半期の業績を考慮しても、現代自動車・起亜が1位、2位を占めることが有力視される
/聯合ニュース

 半導体寒波の影響により、サムスン電子が14年間守ってきた「営業利益1位」の座を明け渡すとみられる。

 16日、企業分析を専門とする韓国CXO研究所が韓国上場企業の財務諸表を分析した結果によると、今年第3四半期までのサムスン電子の累積営業利益(連結基準)は3兆7422億ウォン(約4394億円)で、同じ期間の現代自動車の営業利益(11兆6524億ウォン=約1兆3681億円)より8兆ウォンほど少ない。2位の起亜(キア)の営業利益(9兆1421億ウォン=約1兆734億円)よりも大幅に下回る水準だ。第4四半期の実績はまだ残っているが、現時点では現代自動車と起亜がサムスン電子を抜いて営業利益1・2位に上がる可能性が高い。この14年間、サムスン電子の年間営業利益のうち、第4四半期の割合は平均24%、平均営業利益額は4兆6千億ウォン水準だ。今年は第4四半期に実績を挽回しても、年間営業利益1位の座を守る確率が希薄になったわけだ。

 子会社を除いた別途(個別)財務諸表基準で見れば、状況はさらに深刻だ。別途基準でサムスン電子は今年第3四半期までの累積営業損失が9兆7748億ウォン(約1兆1477億円)に達する。これは子会社の自動車電装(電子装置)メーカーのハーマンとサムスンディスプレイ(SDC)など国内外の従属法人の実績を除いた数値だ。別途基準で見ると、主力の半導体部門の第3四半期の累積営業損失(12兆7千億ウォン=約1兆5千億円)がそれだけ目立って現れた結果だ。同期間に起亜と現代自動車は別途基準でもそれぞれ4兆9646億ウォン(約5829億円)、4兆3737億ウォン(約5135億円)の営業利益を上げ、1・2位を走っている。

 サムスン電子は1997年、営業利益2兆8562億ウォンを記録して1位になった後、2007年まで1位の座を死守した。グローバル金融危機に見舞われた2008年にポスコホールディングス(旧ポスコ)に一時1位を明け渡した後、2009年には再び1位に上がり、昨年までの14年間、座を守ってきた。

 ただし、サムスン電子は第3四半期の累積当期純利益は24兆ウォンで、昨年同期(21兆ウォン)よりさらに多くなった。配当・利子などの営業外収益が増えた影響だが、「当期純利益1位」の座は25年連続で維持する見通しだ。

キム・フェスン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1116602.html韓国語原文入力:2023-11-16 18:13
訳J.S

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