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サムスン電子、第3四半期の半導体赤字4200億円…損失幅縮小

登録:2023-10-31 19:53 修正:2023-11-01 07:52
サムスン電子の瑞草社屋/聯合ニュース

 サムスン電子は第3四半期(7~9月)にも半導体部門(DS)で3兆7500億ウォン(約4200億円)の営業損失を記録した。直前の四半期(4兆3600億ウォン)に比べて赤字幅は減ったが、予想より半導体事業の実績改善が遅いとの指摘が出ている。

 サムスン電子は31日、第3四半期に連結基準で67兆4千億ウォン(約7兆5千億円)を売り上げ、2兆4300億ウォン(約2700億円)の営業利益を上げたと発表した。直前四半期(第2四半期)には半導体業況の悪化で全社の営業利益が6700億ウォン(約750億円)にとどまったのに比べ、第3四半期には半導体の減産効果などが重なり営業利益が大きな回復傾向を示した。半導体好況期だった昨年同期と比べると、売上は12.21%、営業利益は77.57%減少した。

 主力部門である半導体事業では、売上16兆4400億ウォン(約1兆8400億円)、営業損失3兆7500億ウォン(約4200億円)を記録した。今年第1四半期と第2四半期にそれぞれ4兆ウォン半ば台の営業損失を記録したのに比べ、赤字幅は1兆ウォンほど減った。メモリー事業では高帯域幅メモリー(HBM)やDDR5などの高付加価値製品の販売拡大が赤字幅減少に寄与したものと分析された。

 スマートフォン・家電などを担当するデバイス経験(DX)部門は、売上44兆200億ウォン(約4兆9200億円)、営業利益3兆7300億ウォン(約4170億円)を記録した。下半期に発売されたギャラクシーZフリップ5・フォルド5などの新型スマートフォン販売の好調が実績に影響を及ぼした。

 ディスプレイ(SDC)部門では、iPhone15用パネル受注のおかげで売上8兆2200億ウォン(約9190億円)、営業利益1兆9400億ウォン(約2170億円)を記録した。電装(自動車用電気装置)事業を担当するハーマンは、売上3兆8千億ウォン(約4200億円)、営業利益4500億ウォン(約500億円)を達成した。

 サムスン電子の関係者は「今年第4四半期にグローバルデジタル機械の需要が徐々に改善されるという展望。半導体部門は高帯域幅メモリーなど高付加価値製品の販売拡大に集中し、ディスプレイとモバイル部門はプレミアム戦略を強化し堅調な収益性を維持する計画だ」と述べた。

オク・キウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/marketing/1114290.html韓国語原文入力:2023-10-31 10:57
訳J.S

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