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韓国、政策金利を3.5%で据え置き…利上げを1年ぶりに「一旦休止」

登録:2023-02-24 09:45 修正:2023-02-24 12:18
韓国銀行提供//ハンギョレ新聞社

 韓国銀行が政策金利を3.50%で据え置いた。韓銀が利上げを打ち止めしたのは昨年2月以来。

 韓銀の金融通貨委員会は23日、通貨政策方向決定会議を開き、政策金利を年3.50%で据え置いた。相次いだ利上げ局面から「一旦休止」に入ったといえる。韓銀は2021年8月に金利を0.50%から0.75%に引き上げて以来、これまでで計3ポイント分引き上げた。特に昨年4月からは7回連続で引き上げ、そのうち2回は「ビッグステップ」(0.50ポイント引き上げ)を踏んだ。

 今回の決定は、金利が十分に緊縮水準に達したという判断の結果とみられる。特に不動産金融のハードランディングなど、金利引き上げが呼び起こす金融の問題を考えれば、ひとまず現在の政策金利を維持し物価の状況を見守る方がよいと判断したと思われる。米国とは異なり、韓国は雇用の好況で賃金とサービス物価が継続して上がる傾向が懸念される状況ではないという点も影響を及ぼしたものとみられる。

 ただし、利上げ局面が完全に終わったのかはまだ不透明だという評価だ。公共料金や国際原油価格など、物価をめぐる不確実性が依然として大きいためだ。最近は、米国の政策金利の展望も再び霧に包まれた状態だ。米国の金利が従来の予想よりもさらに上がればドル高につながり、ウォン-ドル相場が急落する可能性も残っている。

 韓銀は同日、経済見通しも発表した。今年の実質国内総生産(GDP)は1.6%成長するものと見通された。昨年11月に発表した見通し(1.7%)よりやや低い。今年の年間消費者物価の上昇率見通しは、3.6%から3.5%に修正された。

イ・ジェヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/1080869.html韓国語原文入力:2023-02-23 13:25
訳C.M

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