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森保監督の「絶妙な采配」…日本、ドイツに続きスペインを撃破、首位で16強進出

登録:2022-12-02 09:35 修正:2022-12-03 07:40
日本の田中碧が1日(現地時間)、カタール・ドーハのハリファ国際スタジアムで行われた2022カタールW杯E組第3戦スペインとの対決で逆転ゴールを決めた後、歓呼している=ドーハ/EPA・聯合ニュース

 「サムライブルー」がドーハを沸かせた。ドイツに続きスペインを制した日本が、「死の組」から首位でベスト16入りした。

 サッカー日本代表は1日(現地時間)、カタール・ドーハのハリファ国際スタジアムで行われた2022カタール・ワールドカップE組第3戦のスペイン戦で、2対1の逆転勝ちを収めた。第1戦でドイツを破ったスタジアムでスペインをも撃破した日本は、2勝1敗(勝ち点6)を記録し、E組1位でグループリーグを通過した。今大会に出場したアジアサッカー連盟(AFC)所属国6カ国のうち、オーストラリアに次ぐ2番目の決勝トーナメント進出だ。

 ドイツ戦の「デジャヴ」だった。世代交代と新旧の調和で全盛期の「無敵艦隊」の威容を取り戻したと評価されているスペインが機先を制した。前半11分、セサル・アスピリクエタ(チェルシー)が後ろからピンポイントで放ったクロスボールをアルバロ・モラタ(アトレティコ)がヘディングで叩き落とし、日本のゴールネットを揺らした。このゴールで有効シュート4つに3ゴールを決めたモラタは、今大会の得点王レースに仲間入りした。

 前半戦をボール支配率78-14で圧倒したスペインが崩れたのは一瞬だった。後半3分、一糸乱れぬ前方への圧迫でスペインのペナルティーボックス付近でボールを奪った後、交替で投入された堂安律(フライブルク)が強烈な左足の中距離シュートを放ち、同点ゴールを決めた。その後2分で再び堂安のサイドシュートから始まったボールを、同じく交代で投入された三笘薫(ブライトン)がゴールラインから拾い、これを田中碧(デュッセルドルフ)がゴールポスト内に押し込んだ。

田中碧の逆転ゴールが決まり、日本代表らが一緒に喜んでいる=ドーハ/AFP・聯合ニュース

 ドイツ戦のように交代カードを活用して一気に雰囲気を変え、逆転まで成し遂げた森保一監督の絶妙な用兵術だった。一瞬でエネルギー水準を急激に上げ、形勢を揺るがす圧迫と速攻が逸品だった。スペインのルイス・エンリケ監督は急いでフェラン・トーレス、アンス・ファティ(以上バルセロナ)、マルコ・アセンシオ(レアル・マドリード)らを投入して出力を高めたが、日本のゴールポストを揺らすことはできなかった。

 これで日本は4年前のロシア大会に続き2回連続、2002韓日W杯以降4回目の決勝トーナメント進出を果たした。大会の優勝候補とされていたスペインは、同時間のドイツ対コスタリカ戦で一時コスタリカが逆転に成功し、脱落の危機に追い込まれるなど体面が傷つきかけた。スペインは結局、ドイツがコスタリカを4-2で下して1勝1分け1敗となり、得失点差でドイツを5点リードして2位で決勝トーナメント進出を決めた。

 日本は韓国時間で5日にF組2位のクロアチアと、スペインは6日にF組1位のモロッコと16強戦を行う。

ドーハ/パク・カンス記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/sports/soccer/worldcup/1069883.html韓国語原文入力:2022-12-02 08:11
訳C.M

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