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韓進重 会長は‘外国出張中’44日目

原文入力:2011/07/29 19:58(1396字)
ファン・イェラン記者

チョ・ナモ、聴聞会直前に出国
会社も "帰国時期分からない"
整理解雇問題 解決の道なし

←チョ・ナモ会長

‘会長様’の行方が不明だ。 29日現在、チョ・ナモ(60・写真)韓進重工業会長は外国出張中 44日目だ。 いつ帰ってくるのかあてもない。 野党に続きハンナラ党までがこの日 「チョ会長を国会聴聞会に呼びたてる」として乗り出し、30日には‘3次希望のバス’が206日目の高空籠城を行うキム・ジンスク民主労総釜山本部指導委員に会いに釜山へ向かう。だが、韓進重工業整理解雇問題を解決する鍵を握っているチョ会長は痕跡を消した。

チョ会長が外国出張の途についたのは先月17日だった。その日はちょうど国会環境労働委員会が韓進重工業事態と関連して彼を国会に出席させることを決めた日だった。 チョ会長は同月20日、公文書を通じて「6月17日から7月2日まで日本、ヨーロッパなどに出張に行くことになり国会出席が難しい」と通知した。結局、環境労働委全体会議と聴聞会は失敗に終わった。 その後40日余りが過ぎたが彼は帰ってこない。 韓進重工業側は「シンガポール、日本などの地を歩き回り、外国船主社と船舶機資材業者関係者たちに会っていると理解している」として「現地で次の日程を定めるため帰国時期は分からない」と明らかにした。

チョ会長は韓進重工業の持ち株会社である韓進重工業ホールディングスの持分46%を保有する最大株主であり、韓進重工業の代表理事だ。会社側は「整理解雇問題を最もよく知っているイ・ジェヨン造船担当社長が聴聞会に出て行けば良いこと」というが、最終決定権者は誰が見てもチョ会長だ。彼は韓進重工業を含め系列会社4ヶ所の社内理事も受け持っている。

直ちに解決しなければならない懸案が山積しているのに、なぜ外国を転々としているのか? 会社側は 「普段から1年の半分以上は外国に出ていたりした」と説明する。 しかし、造船業界の多くの関係者たちは「他の造船業社の場合にも最高経営者が40日を超えて長期出張に行くのは非常にまれなこと」とし首をかしげる。直接足で回りながら船舶受注をすることで有名なカン・トクス STXグループ会長やナム・サンテ大宇造船海洋社長でも、1年に4ケ月以上を外国で過ごしているが2週以上の長期出張はない。政治攻勢に負担を感じた‘逃避性出張’という観測に重きがおかれる理由だ。

実際、過去に多くの企業家がこういう手法を使った。キム・ウジュン前大宇グループ会長は検察捜査を避け1999年に出国し2005年に帰国した。チョン・シニル セジュンナモ旅行会社会長も昨年 検察捜査を控えて出国し4ケ月ぶりに帰国した。これについて政界だけでなく財界の視線も好意的ではない。 4大グループのある役員は「率直に言ってチョ会長の態度は望ましくない」として「政界と政府がチョ会長の態度を口実に企業家たちをひとまとめにして罵倒するのではないか憂慮される」 と話した。

ファン・イェラン、キム・ジェソプ記者 yrcomm@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/489643.html 訳J.S