原文入力:2011/07/07 22:58(1585字)
イ・スンヒョク記者、イム・ジソン記者
チョン二等兵の陳述に見る海兵隊の苛酷行為
"キリスト教をなぜ信じるかと兵長が聖書に火をつけ
オルグルに埋められたアンチプラミン(消炎鎮痛剤)しばらく洗わせず"
軍、指定兵士 調査開始
←ユ・ナクチュン海兵隊司令官(左から),キム・クァンジン国防部長官、キム・ヨンフ兵務庁長が7日午前、国会国防委員会で海兵隊銃器惨事事件と関連して開かれた緊急懸案質問に先立ち、銃器事故犠牲者らに対する黙祷をしている。 キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr
‘直接的な殴打、宗教強要、性的虐待、タバコ焼き…’キム・某(19)上等兵と海兵隊銃器事件を共謀した容疑を受けているチョン・某(20)二等兵は軍当局の調査で先任兵らから加えられた多様な苛酷行為を打ち明けた。
クォン・ヨンジェ海兵2師団銃器事故捜査本部長(海軍大佐)は7日「チョン二等兵の陳述の中で、某兵長から‘キリスト教をなぜ信じるか。兵長は神様と同格だ。いっそ俺に祈れ’と言われ、自身が見ている前で聖書に火をつけたという内容がある」と明らかにした。チョン二等兵は神学大に通い今年初めに海兵隊に入隊し、去る4月にこの部隊に配置された。
チョン二等兵はこの兵長がある日‘性器を焼いてしまう’と言い戦闘服のジッパー部位にエフキラー(殺虫エアゾール)を吹きつけ火をつけ、ある上等兵は自身の顔と首にアンチプラミン軟こうを塗りしばらく洗わせないようにしたという陳述もした。また別の先任兵は‘一番嫌いな先任兵は誰か’と尋ねるので‘誰それです’と答えると、そういう返事を当事者に伝え当事者がやってきて拳で胸を何度も殴ったと述べた。
クォン本部長は「チョン二等兵が両親と弁護人に会っても、自身が‘これこれの行為をした’と淡々と全て話している。捜査に協調的であり反省する態度を示している」と話した。
軍人権センターとチョン二等兵の弁護人も部隊内に苛酷行為が蔓延していたと明らかにした。彼らはチョン二等兵を相手に△永く座らせておき 立てないようにすること△脚にテープを貼り付け急に剥がすなどの苛酷行為がなされ、タバコを吸わないからとし腕に3回タバコ焼き(タバコの火で皮膚を焼く行為)をしたりもしたと主張した。軍人権センターは部隊内苛酷行為と関連して「国防付加情報を独占するのではなく第三者が調査をしなければならない」と強調した。
←海兵隊員ら. ニューシス
一方、国防部は今年初めに自主監査を通じ海兵隊の広範な苛酷行為といじめ実態を把握していたと確認された。国防部が国会国防委員会に提出した‘海兵隊殴打関連監査結果’によれば、清掃不良を理由に兵長が二等兵に暴行し全治5週間の傷を負わせ、先任兵はサッカーをしていてケガしたことにしようとし隠蔽を共謀し、大隊長は上級部隊に報告さえしなかった。また、該当中隊長は入院中の当事者に事件を縮小し述べるよう勧めていた。暴行事実を確認しても行政官の口頭訓戒で終わり、被害者が更に深刻な報復暴行にあった事例もあった。
監査官室は 「2009年から今年3月25日まで海兵第1・2師団の病院診療記録を確認した結果、殴打と疑われる鼓膜穿孔などの症状で治療を受けた患者が943人に達する」とし「殴打と苛酷行為が広範囲になされていると判断されるだけに、加害者と被害者の隔離勤務と事件を縮小・隠蔽した指揮官に対する加重処罰が必要だ」と指摘した。
イ・スニョク、イム・ジソン記者 hyuk@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/486367.html 訳J.S